スバルの前デザイン部長で現在は、首都大学東京で教鞭をとる難波治教授が、ジュネーブ・モーターショーを取材。デザインチェックと写真撮影をおこなった。第七弾はメルセデス・ベンツとVWのブースを覗いてみる。
COMMENT &PHOTO◎難波 治(NAMBA Osamu/首都大学東京教授) まとめ◎MotorFan.jp編集部
MF:教授、次はメルセデスのブースへ行ってみましょう。EQVを見てみましょう。「EQ」ブランドですから、これまた電気自動車「EV」です。
これかな? あ、これはEQCですね。
MF:EQCは今回のワールドプレミアではありませんよ。
メルセデス・ベンツ、EQシリーズ第一弾! フル充電で450kmの連続走行が可能、100%電気自動車の「EQC」を正式に発表
EQVいました
MF:いかがですか?
モーター駆動のプレミアムMPV、コンセプトEQVを世界初公開! 最大400kmの走行が可能!!【ジュネーブ・モーターショー2019】
特にコメントありません
MF:……
日本のミニバンと比べて、やはりユーザーの違いでデザインも変わるんでしょうね、と考えました。こちらでは、こういうクルマはVIPの移動や、多人数のハイヤーなど、失礼のない移動や送り迎えに使うことがほとんど。そうすると、こういう佇まいになります。決してこけおどしはありませんが、この大柄な身体を、質感上げて造形しています。決して箱のデザインではなく、自動車デザインをしています。
MF:次はVWのブースへ行ってきましょう。VWの電動車のブランドは、ID.です。ですから、このバギーも電気自動車なんでしょうね。
VWのワールドプレミアでID.バギーというクルマです。バギーと聞いていたので、どんなふうに料理してくれているのかなと思って見に来たのですが、そのまんまバギーでした。
でも、こういうクルマはとても楽しいと思います。そうですね、見た目は完全にショーカーです。側面衝突のこととか真面目に考えると実現性がどのくらいあるかわかりませんが。
楽しくて写真に撮ったように、外から腰掛けて誰かがしゃべりこむようなシュチュエーションはとてもいいですね。どこでも走れるようにということなんしょうか、ホイールハウスのインナーは、完全に車輪だけ隔離されていて、内部に水とか泥とかが入らないようになっています。色もグリーンが愉しさを醸し出しているし、面白い楽しいクルマでした。