トヨタ自動車の旗艦として、十五世代、60余年に渡り開発が続けられるクラウンには、その時代にトヨタが持ちうる最新・最高の技術が投入される。今回は待望の新プラットフォームを得たことで運動性能の水準が一気に上がり、それに見合うパワートレーンやサスペンションチューニングが施された。そしてついに、国内専用モデルでありながらニュルを舞台に仕上げが行なわれたという。
レポート◉安藤 眞
図版解説◉安藤 眞/編集部
フォト◉平野 陽/森 信英/編集部
慣性諸元と居住性の向上
クラウン独特の装備
新たな着想によるディスプレイ
日本人の体型に合わせたドアハンドル
所作の同調にまでこだわる
足入れスペースを拡大して快適性を向上
五感で感じる室内の触感統一
日本人の体型に合わせ座面の形状が最適化されたリヤシート
体圧分布の適正化で長時間の着座でも疲労を軽減する
フロア形状に影響を受けない理想の形状を追求
レクサス譲りのプラットフォーム
高性能セダンの走りを実現するサスペンション
コンセプトを具現化するダンパーは2種類
フラット感の高い走りをもたらすスタビライザーの効率化
アクティブノイズコントロール(ANC)
フロアパネルの遮音で静粛性を向上
エンジンサウンドエンハンスメント(ESE)
ロードノイズを低減するフロアの補強
ホイール
大幅に剛性が高められたボディがハイレベルな走りを支える
強固な結合を実現するセルフピアッシングリベット
軽量・高剛性にボディを仕上げる高品位素材
プリクラッシュセーフティが高性能化
レーダークルーズコントロールの機能性が向上
標識の見落としをサポート
新工法の多用により、高められたボディ剛性と静粛性
衝突時の安全性を高める
2.5ℓ直列4気筒ハイブリッド
エンジン型式:A25A-FXS
排気量(㏄):2487
種類・気筒数:直列4気筒+モーター
弁機構:DOHC16バルブ
ボア×ストローク(㎜):87.5×103.4
最高出力(kW[㎰]/rpm):135[184]/6000
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):221[22.5]/3800-5400
使用燃料:レギュラー
燃料タンク容量(ℓ):66
モーター形式:1KM
最高出力(kW[㎰]):105[143]
最大トルク(Nm[㎏m]):300[30.6]
新エンジンはTHSとの相性も良好
レーザークラッドバルブシート
マルチホイール直噴インジェクター
連続可変容量オイルポンプ
ストレートポート&ロングストローク
3.5ℓV型6気筒ハイブリッド
エンジン型式:8GR-FXS
排気量(㏄):3456
種類・気筒数:V型6気筒+モーター
弁機構:DOHC24バルブ
ボア×ストローク(㎜):94.0×83.0
最高出力(kW[㎰]/rpm):220[299]/6600
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):356[36.3]/5100
使用燃料:プレミアム
燃料タンク容量(ℓ):66
モーター型式:2NM
最高出力(kW[㎰]):132[180]
最大トルク(Nm[㎏m]):300[30.6]
トルク変動を抑制するトレランスリング
トランスミッション冷却の強化
2.0ℓ直列4気筒ターボエンジン
エンジン型式:8AR-FTS
排気量(㏄):1998
種類・気筒数直列:4気筒ターボ
弁機構DOHC:16バルブ
ボア×ストローク(㎜):86.0×86.0
最高出力(kW[㎰]/rpm):180[245]/5200-5800
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):350[35.7]/1650-4400
使用燃料:プレミアム
燃料タンク容量(ℓ):66
シリンダーヘッドの冷却