日本を代表するコンフォートセダン「新型トヨタ・クラウン」。そのインテリアやラゲッジスペース、スペックをメルセデス・ベンツEクラス、ホンダ・レジェンド、日産フーガといった国内外の強力なライバルたちと比較してみよう。
※ ミラーto ミラー、シート高、ラゲッジスペース内寸法の数値は編集部調べのもの。
REPORT●小林秀雄(KOBAYASHI Hideo)(身長:173㎝)
CROWN 3.5 G-Executive
全高:1455mm
全長:4910mm
ホイールベース:2920mm
全幅:1800mm
ミラー to ミラー:2090mm
荷室開口高:680mm
シンプルな造形の中に落ち着きある高級感を演出。視認性と操作性を棲み分けた2画面のインターフェースは、使い勝手が極めて良好だ。先進的なオプティトロンメーターも採用され、T-Connect対応ナビと専用通信機は全車に標準装備される。
スポーティな印象のフロントシートは、一部にベンチレーション機能も設定。後席は包まれるような着座感が実現され、膝前が約200㎜、頭上が約40㎜と、ゆとりのある居住スペースが生み出されている。
フロア奥行きは3.5ℓハイブリッド車とそのほかで異なるが、いずれも実用的な広さを確保。ゴルフバッグも積み込みやすいよう、開口部右側を広げてある。
E-CLASS E220d AVANTGARDE Sports
全高:1455mm
全長:4950mm
ホイールベース:2940mm
全幅:1850mm
ミラー to ミラー:2065mm
荷室開口高:660mm
伝統を感じさせる重厚な雰囲気の中に先進のデバイスを融合。メーターおよびCOMANDシステムのモニターとして12.3インチワイドディスプレイを2枚並べて配置し、コックピット感を演出。テレマティクスサービスも全車に標準装備。
大きなサイドサポートを備えたスポーティなフロントシートを採用。電動ランバーサポートや前席シートヒーターは全車に標準装備される。ゆとりの後席スペースも膝前約220㎜、頭上約50㎜と広い。
後席には4対2対4の分割可倒機構を備え、奥行きは最大2100㎜まで拡大することが可能。逆にフロアの最大幅は約1190 ㎜で、四車の中で最も狭い。
LEGEND Hybrid EX
全高:1480mm
全長:5030mm
ホイールベース:2850mm
全幅:1890mm
ミラー to ミラー:2160mm
荷室開口高:680mm
リアルステッチソフトパッドや木目調パネルを贅沢に使用し、ラグジュアリーな世界観を表現。エレクトリックギヤセレクターやマルチユース・ディスプレイ、Hondaインターナビなど、独自のインターフェースを数多く標準装備する。
前席ベンチレーション機能を備えた本革シートを標準装備。シートヒーターは後席左右にも装備される。後席のニースペースは約270㎜、頭上約50㎜と広く、左右の幅にゆとりがあるのも特徴。
ハイブリッドシステムのパワーユニットをリヤに搭載するため、奥行きは少し制限されている。フロア奥のスペースを有効活用し、棚が設けられている。
FUGA HYBRID
全高:1500mm
全長:4980mm
ホイールベース:2900mm
全幅:1845mm
ミラー to ミラー:2095mm
荷室開口高:750mm
大きな存在感を示すセンターコンソールに木目調フィニッシャーを多用し、高級感を演出。撮影車はオプションのプレミアムインテリアパッケージも備わり、上質感が高められている。カーウイングスナビゲーションは全車に標準装備。
撮影車はオプションパッケージの本革シートと前席エアコンディショニングを装備。「VIP」系グレードには後席のパワーリクライニングも備わる。後席ニースペースは約220㎜、頭上空間は約50㎜。
ハイブリッド車、ガソリン車ともに後席の可倒機構は備わらず、容量はある程度限られている。それでもサイズによってはゴルフバッグ4セットを収納できる。