昨年12月、三重県議会の分科会にて、三重県警が今年、移動オービスを導入することを表明。それを裏付けるかのように、三重県の次年度予算には移動オービスの導入費用が予算計上されていることが発覚! これで、移動オービス導入は25都道府県へ!! 三重県は元々、オービスによる「自動速度取締」王国として有名。今でも県内には20機近い固定式オービスを設置しているくらい、速度取締に熱心な県なのだ。果たして、その運用方法は?
三重県は「予告看板」あり?
三重県の平成31年度予算に計上された移動オービス導入費用は2,160万円。価格を見れば、レーザー式移動オービス、LSM-300、2台分であることは明白だ(1,080万円×2)。
気になるのは、その分科会にて某委員の「可搬式の場合も、事前に速度の取り締まりを告知する看板は立てるのか?」との質問に対して、県警が「肖像権の問題があるため、事前の告知が必要。当面は看板を置くつもり」と説明したことだ。
あれ? 東京都(警視庁)や愛知県は「予告はしません」と断言しているのに、三重県はなぜ? さらに、「肖像権」の問題を持ち出したということは、現状では非反則行為しか撮影&検挙できない固定式オービスと同様の運用方法をとるということになるが、そうなると赤切符しか切れなくなる。生活道路での取り締り効率を考えれば、それはちょっと考えにくいのだが・・・。
それにしても、各都道府県警は、警察庁の指導の下、移動オービスを導入してはいるものの、その運用方法が統一されていないというのは明らかに問題だ。同じ法律に基づいて行われているはずのスピード取り締まりの検挙基準が、都道府県によって違うというのは不公平も甚だしい。
というわけで、今年もさらに拡大しそうな移動オービス包囲網。現時点では、千葉県への導入が予想されているが、その取り締り効果が上がるにつれて、導入に踏み切る府県がさらに増えてくることは間違いない。運用方法はおろか、未だにその測定精度すら公に証明されていない「移動オービスの全国制覇」なんて、実現してほしくありません。
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その精度は信頼できるのか!?