トヨタは3月7日から開催されるジュネーブショーで、スープラをベースとしたFIA GT車両「GR Supra GT4 Concept」を世界初公開すると発表した。
市販レース車のカテゴリーにも投入されることが明言されていた新型スープラ。ちょうと1年前のジュネーブショーでレーシングカーコンセプトマシンとして初お目見えしたのだが、今年はFIAが規定するGT4レギュレーションに沿ったものとして製作された車両が展示される。
この「GR Supra GT4 Concept」は、TOYOTA GAZOO Racing初のグローバルモデル「GR Supra」をベースとしたレーシングスタディモデルのひとつとして製作。新型スープラを活用したカスタマーモータースポーツの可能性を検討するために、トヨタの欧州モータースポーツ活動拠点であるトヨタモータースポーツ有限会社(Toyota Motorsport GmbH)が開発を担当した。
GT4は欧州や米国でも人気を博しているカスタマーモータースポーツカテゴリーであり、市販車に改造を加えたレース仕様車をエントラントが購入、スーパー耐久シリーズやVLN(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)など世界中のさまざまなレースに参戦できる。
このコンセプトカーは、市販車状態からさらなる軽量化を実施。ロールケージ、サスペンション、ブレーキ、リヤウイングなどの競技専用部品を装着している。
今シーズンは、NASCARエクスフィニティ・シリーズに加え、ニュルブルクリンク24時間耐久レース(SP8Tクラスを予定)に新型スープラが参戦。2020年シーズンはSUPER GTのGT500クラスにもレクサスLCに代わって参戦する計画だ。