このほどデビューしたばかりの新型プジョー208。モデルチェンジの度にボディ拡大……という流れは近年ようやく収まった感があるが、果たして新型208はどうなのか? ボディサイズにだけ絞って徹底的に検証してみよう。なお、マーケットによって公表数値に僅かな違いが生じるため、ここではフランス仕様のカタログデータを用いることとする。
新型プジョー208デビュー! 100%EV仕様もラインナップ〈New Peugeot 208〉
先代208 全長:3973mm 全幅:1739mm 全高:1460mm ホイールベース:3973mm
新型208 全長:4055mm 全幅:1745mm 全高:1430mm ホイールベース:4055mm
ミラーtoミラーの大幅縮小に注目!
全長
先代:3973mm
新型:4055mm(+82mm)
全幅
先代:1739mm
新型:1745mm(+6mm)
全高
先代:1460mm
新型:1430mm(−30mm)
ホイールベース
先代:2538mm
新型:2540mm(+2mm)
フロントオーバーハング
先代:783mm
新型:825mm(+42mm)
リヤオーバーハング
先代:652mm
新型:690mm(+38mm)
ミラーtoミラー
先代:2004mm
新型:1960mm(−44mm)
ご覧のように、ボディサイズの拡大は最小限に抑えられている。ホイールベースはほぼ変わっておらず、全長の82mmの拡大は前後のオーバーハングに充てられている。先代はオーバーハングが極端に短かったから、新型でも取り立てて長くなったという印象はない。
とくに我々日本人にとって気になるのは全幅だが、6mm増と、これもほとんど気にならないレベルに抑えられたのはうれしい。そしてなにより評価したいのは、「実質的な全幅」を意味するミラーtoミラーがなんと44mmも縮小されていることだ。
日本と同じように道が狭くても、一方通行が多く、路上駐車が許容されているヨーロッパでは、実はそれほど全幅やミラーtoミラーの拡大が気にされない傾向がある。
一方我が国では、狭い道でも対面通行であることが少なくなく、一区画のスペースの狭い駐車場に停める場面が多いために隣の車両との間隔が気になりがちで、クルマの横方向の大きさには敏感なユーザーが多い。
そう考えると、新型208は先代以上に日本の道路環境に適したモデルであると期待できるのだ。