カリフォルニアの旧車イベントで発見したのはなんと懐かしのヤンキー文化を継承した原チャリたち! いま陽気なアメリカ人の間で密かに流行っている "ジャパニーズ・カスタム・スクーター" にロックオン!(月刊モトチャンプ 2019年2月号より)
PHOTO:平野陽 REPORT:小林秀雄
「Hey,brother!!」日本のカスタム文化が時を超え、海を越え、アメリカで大ブレイク!
スクーターの世界でもJDMカスタムが流行!?
世界的に旧車のカスタムがブームとなっているのは二輪も四輪も同じこと。それを裏付けるように、昨年の9月15日にカリフォルニアで開催されたジャパニーズ・クラシック・カー・ショーには、なんと80年代のカスタムスタイルをまとった原チャリが多数参加していた。
会場で出会ったオーナーたちに話を聞いてみたところ、クルマ社会のアメリカでは、さすがに50ccバイクはポピュラーではない。しかし、彼らのようにコツコツとパーツを集め、原チャリカスタムを楽しんでいるユーザーは意外と全米各地にいるとのこと。
そして、そんな彼らの間でいま密かに流行っているのが、日本のヤンキーが築き上げた車高短エアロカスタムなのだ! 過ごした国も年代も違う彼らにとって、ネットで垣間見た昭和のジャパニーズ・ヤンキーたちは、“SO COOL!” な存在。じつは四輪の世界でもタケヤリデッパの “BOUSOUZOKU” スタイルがプチ流行しているのである。
ヤフオクやeBayで日本製のパーツを漁り、見よう見真似でJDM(日本仕様)を再現することこそ、彼らにとって至上の喜びとなっているのだ!
ヘルメットまで忠実に!
JAPANESE CLASSIC CAR SHOWとは!? JDMなやつらが大集合!バイクもチラホラ参加あり
缶コーヒーからステッカーまで凝りに凝ったスクーターたち!
八王子仕込みのヤンキースタイル!
英語の教師として東京の八王子で2年間過ごしたライアン。アメリカにいた時からヤンキー文化に憧れ、日本滞在中はヤマハ・チャンプを福岡仕様にして楽しんでいたそうだ。帰国後もスクーター熱は冷めやらず、DJ・1をがっつりロワード。ステッカーやMAXコーヒーなどディテールに至るまで、アメリカでひとり先行く完成度を物にしている。
来日経験のおかげで日本語もペラペラなライアン。アメリカで手に入りにくいボディパーツなどは日本から直輸入している。エビテールを備える劇的ロワードスタイルのジョグは 、お手本としてスクーター仲間を牽引する存在。
マニアックなJDMコンバート!
オレゴン州に住むブライアンは4台の原チャリを所有するJDMマニア。『チャンプロード』のバックナンバーを読んでヤンキーカスタムに興味を持ち、日本のヤフオクやアップガレージでもよくパーツを購入しているという。アメリカでは“Aero 50”という車名で販売されていたタクトを、JDMにコンバート。そのうち1台はクレージュ仕様だ。
日本仕様への憧れを表現
ブライアンの影響を受けてスクーターのヤンキーカスタムに目覚めたウィリアム。こちらもアメリカ仕様の“Aero 50”をベースに、タクトのサイドカバー、K-Syleのアンダーカウルなどでエアロメイクをキメている。
オールペンで美麗フィニッシュ
アリゾナ州在住のアンドリューもヤンキーカスタムを満喫中。“Aero 50” ベースでタクトのパネルやライト類を取り入れ、日産純正色のシルバーでオールペイントを施した。カスタムのアンダーパネルやシートカバーも使用。

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