フェラーリの限定シリーズI-CONAの第一弾となるモンツァSP1が東京で一部の顧客にお披露目された。クラシックなレーシングマシンをモチーフとしたスタイルが特徴で、フロントにはフェラーリ最強の812ps V12が搭載されている。
2018年のパリモーターショーで発表された、フェラーリの限定車「モンツァSP1」が東京に上陸し、一部の顧客にお披露目された。同社の新たな限定シリーズとなる「I-CONA(イーコナ)」の第一弾となるモデルだ。
パリモーターショーでは一人乗りのSP1とふたり乗りのSP2が展示されたが、今回日本にやってきたのはSP1の方だ。往年のレーシングマシンを彷彿とさせるクラシックなスタイルで、ウインドシールドも持たない、地を這うような低さには目を奪われる。豊かに盛り上がった前後フェンダーやリヤ周りの見事な曲線は、最近のフェラーリとはまた違ったエレガントさが漂う。
走行時にはドライバーに風が直撃するのを防ぐバーチャルウインドシールドも備える。またAWSなど、最新のテクノロジーも搭載されている。
ボンネットに収まるのは、812スーパーファストと同じ6.5LのV12エンジン。810ps/8500rpm、719Nm/7000rpmを発揮し、0-100km/h加速は2,9秒、最高速度は300km/hに達する。
「I-CONA」とはフェラーリの重要顧客、コレクターなどに向けた限定シリーズで、フェラーリの時を超えた特徴的なデザインを革新的な素材と工学技術で実現するというもの。今後もクラシックフェラーリをモチーフとしたスペシャルモデルの登場が予想される。