テラドローンは、EGAT(タイ国営電力会社)とポーランドの電力会社の長距離送電線点検のPoCを実施し、タイで3キロ、ポーランドで12キロにわたる送電線マッピングを完了した。GSD約1cmの高精度3D送電線マップと、詳細な植生除去レポートを、電力会社に提供した。この送電線点検ミッションは、周囲の植生に対する送電線の位置調査、そして植生除去レポートの作成を目的として行われた。
この一連のミッションでは、RTK付きの固定翼にSony RX1R II(フルフレーム42-Mpixカメラ)を装備し使用。最大60分間の飛行で、合計50キロ以上の送電線の点検が可能になる。取得したデータを、PPKアルゴリズムによるポストプロセスにかけることで、写真からは再現が難しい電線の3Dモデリング化、周辺障害物からの離隔距離判定が可能となった。このようなAIを活用した電線認識ロジックにより、より高精度な植生除去レポートの作成が可能となった。従来のヘリコプターを利用した目視点検と比べると、3Dマップデータ、なおかつ詳細なレポートが取得できるため、より正確な点検・管理が実現した。
今後、テラドローンはサービス及び独自アルゴリズムによるポストプロセスにより、日本及び世界各国のインフラ所有企業様の送電線植生管理に貢献していく。