トヨタ・スープラがデトロイトショーで正式デビューした。国内での価格は未発表だが、北米では3.0ℓ直6ターボ(北米では4気筒の設定がそもそもないのだが)エンジン搭載モデルが500万円台という価格設定だ。日本でも600万円台での発売が期待される3.0ℓ直6ターボ版スープラ(RZグレード)。もし、600万円だったとしたら、ほかにどんなスポーツカー、スポーツクーペが買えるのだろう?
3ℓ直6スープラの北米での価格は8%消費税込み換算だと約589万円から。日本仕様はいくらになるか?2ℓ4気筒SZの日本国内価格は税込560万円?
まずは、トヨタ・スープラのスペックから確認しておこう。
トヨタ・スープラRZ 車両価格●600万円台?
全長×全幅×全高:4380×1865×1295mm
ホイールベース:2470mm
車重:1520kg
定員:2名
エンジン
3.0ℓ直6ターボ(B58)
最高出力:340ps(250kW)/5000-6500rpm
最大トルク:500Nm/1600-4500rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:FR
600万円台でスポーツカー、スポーツクーペとなると日本勢はとても少ない。まずは、レクサスから。レクサスだと、RCが当てはまる。古典的なFRレイアウトを採るスープラに合わせてここでは、いわゆる電動化技術が入っていない(つまりハイブリッドではない)モデルを選んでみた。
レクサスRC350 ver.L 車両価格●683万円
全長×全幅×全高:4700×1840×1395mm
ホイールベース:2730mm
車重:1690kg
定員:4名
エンジン
3.5ℓV6(2GR-FKS)
最高出力:318ps(234kW)/6600rpm
最大トルク:380Nm/4800rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:FR
次は、日産が世界に誇るZカー、フェアレディZだ。ノーマルのZは400〜500万円台前半で買えるので、600万円台となるとNISMOグレードとなる。
フェアレディZ NISMO 車両価格●629万円(6MT)
全長×全幅×全高:4330×1870×1315mm
ホイールベース:2550mm
車重:1540kg
定員:2名
エンジン
3.7ℓV6(VQ37VHR)
最高出力:355ps(261kW)/7400rpm
最大トルク:374Nm/5200rpm
トランスミッション:6速MT
駆動方式:FR
新型スープラの仮想敵の一台である、メルセデス・ベンツSLC。こちらは2.0ℓ直4ターボエンジン搭載のSLC200スポーツが693万円でぎりぎり600万円台で買える。
メルセデス・ベンツSLC200スポーツ 車両価格●693万円
全長×全幅×全高:4145×1820×1295mm
ホイールベース:2430mm
車重:1540kg
定員:2名
エンジン
2.0ℓ直4ターボ(M274)
最高出力:184ps(135kW)/5500rpm
最大トルク:300Nm/1200-4000rpm
トランスミッション:9速AT
駆動方式:FR
ドイツ勢では、アウディのTTクーペがある。こちらは2.0TFSIクワトロ(AWD)モデルが649万円。TTもTTSやTTRSになると600万円台から大きく外れてしまう。600万円台となるとベーシックなTTクーペが買えるゾーンに当てはまる。
アウディTTクーペ2.0TFSIクワトロ 車両価格●649万円
全長×全幅×全高:4190×1830×1380mm
ホイールベース:2505mm
車重:1370kg
定員:4名
エンジン
2.0ℓ直4ターボ(CHH)
最高出力:230ps(169kW)/4500-6200rpm
最大トルク:370Nm/1600-4300rpm
トランスミッション:6速DCT
駆動方式:AWD
これまた新型スープラの仮想敵の筆頭にあがるポルシェ718ケイマン。クーペの素のケイマン、ベーシックなモデルだと673万円というプライスタグがつく。コンバーチブルになる718ボクスターは700万円台からとなる。
ポルシェ718ケイマン 車両価格●673万円
全長×全幅×全高:4385×1800×1295mm
ホイールベース:2475mm
車重:1360kg
定員:2名
エンジン
2.0ℓ水平対向4気筒ターボ
最高出力:300ps(220kW)/6500rpm
最大トルク:380Nm/1950-4500rpm
トランスミッション:6速MT
駆動方式:MR
意外、ということもないがアメリカ勢も魅力的な600万円台クーペがある。シボレー・カマロSSだ。6.2ℓV8OHVを積む、このアメリカン・クーペ。サイズは、このなかでもっとも大きいが、もっとも強い個性があるモデルと言える。
シボレー・カマロSS 車両価格●680万4000円
全長×全幅×全高:4735×1900×1345mm
ホイールベース:2810mm
車重:1710kg
定員:4名
エンジン
6.2ℓV8OHV
最高出力:453ps(333kW)/5700rpm
最大トルク:617Nm/4600rpm
トランスミッション:10速AT
駆動方式:FR
パワーウェイトレシオが大きい順(つまり、数値上のパフォーマンスが低い順)にならべているとこうなる。車重を最高出力で割った数字(kg/ps)で出力1psで何kgを受け持つか、という意味だ。この数値が小さいほど、車重に対してパワフルなエンジンを積んでいるということになる。スポーツカーの性能の絶対値を表すわけではないが、参考程度に見てみよう。
メルセデス・ベンツSLC200スポーツ: 8.37 kg/ps
アウディTTクーペ2.0TFSIクワトロ :5.96 kg/ps
レクサスRC350:5.31 kg/ps
ポルシェ718ケイマン: 4.53 kg/ps
スープラRZ:4.47 kg/ps
フェアレディZ NISMO: 4.33 kg/ps
栄えあるパワーウェイトレシオNo.1は、このクルマである。
シボレー・カマロSS: 3.77kg/ps
今度は、トルクウェイトレシオ順だ。これも車重を最大トルクで割った数字(kg/Nm)である。
メルセデス・ベンツSLC200スポーツ: 5.13 kg/Nm
レクサスRC350:4.47 kg/Nm
フェアレディZ NISMO: 4.12 kg/Nm
アウディTTクーペ2.0TFSIクワトロ: 3.70 kg/Nm
ポルシェ718ケイマン: 3.58 kg/Nm
スープラRZ:3.04 kg/Nm
こちらも、なんともっともトルクウェイトレシオが小さいのは、シボレー・カマロSSとなった。