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トヨタアルファードと日産エルグランド。ラゲッジスペースを比べてみる。使い勝手は? 容量は? 後席は?


Lサイズミニバンの王者といえば、トヨタ・アルファード/ヴェルファイアである。エクステリアのテイストを変えたこの2台が、Lサイズ豪華ミニバンの頂点であることに異論はないだろう。これの牙城に挑むのが日産エルグランドだ。今回は、この2モデルを比較してみよう。

日産エルグランド 350 ハイウェイスタープレミアム

 トヨタ・アルファードの現行モデルは2015年にフルモデルチェンジを受けた3代目。2017年にはマイナーチェンジを受けてデザインを刷新するとともにToyota Safety Senceを標準装備している。エンジンは、3.5ℓV6DOHCを頂点に、2.5ℓ直4DOHC、そしてトヨタ得意の2.5ℓ+THS2のハイブリッドパワートレーンも設定する。




 一方の日産エルグランドは、現行型が3代目となる。このモデルからDプラットフォームになり、駆動方式がFF&FFベースの4WDになった。デビューは2010年だから、モデルとして熟成されているのは言うまでもない。パワートレーンは、日産が誇るVQ型3.5ℓV6DOHC、または2.5ℓ直4DOHC(QR25型)にCVTを組み合わせる。




 ともに、全長はほぼ4950mm、全幅1850mm、全高1900mm前後と、まさにLサイズ。内装も豪華で、ある意味、現代版走る応接間である。


 

アルファードSC 全長×全幅×全高:4950×1850×1935mm ホイールベース:3000mm ミラーtoミラー:2230mm

全長はエアログレードで4950mmとなり、日本の道路環境に鑑みればフルサイズとも言える巨体を誇る。その大きさを室内の広さに反映するスペース効率の高さもクラストップレベルだ。

アルファードSC


全長×全幅×全高:4950×1850×1935mm


ホイールベース:3000mm


車重:2090kg


エンジン:V型6気筒DOHC


排気量:3456cc


最高出力:221kW(301ps)/6600rpm


最大トルク:361Nm(36.8kgm)/4600-4700rpm


トランスミッション:8速AT


駆動方式:FF


最小回転半径:5.8


JC08モード燃費:10.8km/ℓ


車両本体価格:494万7480円

エルグランド 350 ハイウェイスタープレミアム 全長×全幅×全高:4945×1850×1815mm ホイールベース:3000mm ミラーtoミラー:2180mm

全長は最も長いグレードで4975mmと、こちらも負けず劣らずの巨体を誇る。アルファードと大きく違うのは全高で、一部を除き1815mmと低く、よりスポーティなスタイリングを生んでいる。

エルグランド 350 ハイウェイスタープレミアム


全長×全幅×全高:4945×1850×1815mm


ホイールベース:3000mm


車重:2090kg


エンジン:V型6気筒DOHC


排気量:3498cc


最高出力:206kW(280ps)/6400rpm


最大トルク:344Nm(35.1kgm)/4400rpm


トランスミッション:CVT


駆動方式:FF


最小回転半径:5.7


JC08モード燃費:9.4km/ℓ


車両本体価格:533万7360円

ラゲッジスペース比較の前に、インパネと前席・後席も比べてみよう。

アルファードSC 室内長×室内幅×室内高:3210×1590×1400mm

ミニバンの王者を語るにふさわしい、堂々たるデザインのダッシュボード。木目調パネルとメーター加飾が変更され、ひと味違った上質感が加えられた。ナノイー機能付き前席左右・前後独立フルオートエアコンは「X」以外の全車に標準装備。

2列目シート高:760mm


1列目シート高:760〜820mm 2列目シートの仕様により、7人乗り3種類、8人乗り1種類を設定。写真のエグゼクティブパワーシートにはパワーオットマンなどの豪華装備が備わる。3列目にも快適な広さと座り心地のいいシートが与えられ、多人数乗車が前提となるミニバンとしての実用性は極めて高い。

エルグランド 350 ハイウェイスタープレミアム 室内長×室内幅×室内高:3025×1580×1285mm

高級感のある木目調パネルや5インチカラーディスプレイ付きファインビジョンメーターなどを備え、ラグジュアリーで先進的な雰囲気づくりを徹底。プラズマクラスター搭載のインテリジェントオートエアコンも全車に標準装備する。

2列目シート高:800mm


1列目シート高:720〜750mm 2列目シートは写真のコンファタブルキャプテンシートと6対4分割ベンチシートの2種類。前者は快適な姿勢を実現するシートバック中折れ機能やオットマンが装備される。3列目にもスライドとリクライニングが備わって快適だが、頭上スペースはアルファードよりも狭い。

アルファードSC

通常時:奥行き250mm

3列目格納時:奥行き1250mm 高さ1190mm

2+3列格納時:最大奥行き1740mm 最小幅920mm

3列目シートの格納方法は左右跳ね上げ式を採用し、同時に3列目の前後スライド機構と大きな床下収納を備えるのが特徴。乗車人数や荷物の量に応じたフレキシビリティを備える。ちなみに荷室の最大奥行きは座面のチップアップが可能な8人乗りベンチシートが最も大きい。

エルグランド 350 ハイウェイスタープレミアム

通常時:奥行き310mm

3列目格納時:奥行き1110mm 高さ1100mm

2+3列格納時:最大奥行き1420mm 最小幅1100mm

3列目の格納方法は6対4分割可倒式で、シートバックを前に倒すだけのシンプルな構造。スライド機構も備わり、通常時の奥行きは実測で約560mmまで拡大できる。荷室手前側のフロアは深くなっており、3列目格納時のフロアをフラットにするボードは販売店オプションで用意。
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