デトロイト・ショーでデビューした新型トヨタ・スープラ。その価格は、MSRP(メーカー希望小売価格)で4万9990ドル(約545万円 1ドル=109円で換算)。果たして、日本仕様はいくらになるか、予想してみよう。
まず、北米向けに最初に生産される1500台は、『ローンチエディション』として5万5250ドル(約602万円)のプライスタグがつく。この約602万円の価格は、MSRP(Manufacturer’s Suggested Retail Price )で、いわゆるメーカー希望小売価格だ。もちろん、税抜き価格だ。つまり、これに8%の消費税が足されたとすると、日本では約650万円ということになる。
このローンチエディションは、ボディカラーが「アブソリュート・ゼロ・ホワイト」「ノクトナル(nocturnal)ブラック」「ルネッサンス・レッド2.0」になり、真紅のミラーキャップと19インチ鍛造ホイールがつく。
インテリアは、「アブソリュート・ゼロ・ホワイト」「ノクトナル(nocturnal)ブラック」がレッド。「ルネッサンス・レッド2.0」は、ブラックトリムインテリアとなる。
また、このローンチエディション1500台については、カーボンのシリアルナンバーバッジがつく。このバッジには、トヨタのグラフィックと豊田章男社長のサインが入るという。
さて、ここまでが特別グレード「ローンチエディション」の話。ここからはレギュラーモデルについてだ。
グレード構成は
ベースグレードである「3.0」
上級グレードの「3.0Premium」
の2グレード。
ローンチエディションは、3.0Premiumをベースにしている。
3.0
価格(MSRP):4万9990ドル(約545万円)
3.0は、6.5インチディスプレイ、アルカンターラ地のシートを装備する。ナビゲーション、JBL製オーディオ、は2460ドル(約26万8000円)のオプションだ。
3.0Premium
価格(MSRP):5万3990ドル(約588万円)
3.0Premiumは、8.8インチ・ワイドスクリーンタッチ式ディスプレイ、ナビゲーション、スープラコネクテッドテレマティクスサービス、Apple CarPlay、12スピーカーJBLオーディオ、ワイヤレススマホ充電システム、ヘッドアップディスプレイを装備すr。3.0Premiumはレザーシートが標準だ。
また両グレードともに、ドライバーズアシスタンスパッケージオプションは1195ドル(約13万円)を選べる。
とここまで詳解してきたが、まとめると、日本仕様のRZ(3.0ℓ直6ターボ搭載グレード)の価格は、
588万円+ドライバーズアシスタンスパッケージの13万円=601万円
これに消費税8%を乗せた金額
649万円
が車両本体価格になると予想できる。
では、2.0ℓ直4ターボエンジンを搭載するSZ-R/SZグレードはどうだろうか?
兄弟車のBMW Z4のsDrive30i(スープラのSZ-Rに相当)の北米でのMSRPは4万9700ドル(約542万円)だ。装備の違いなどがあるので一概には言えないが、スープラのRZ(6気筒)とZ4 sDrive30iの価格がほぼ同じということになる。これは、コンバーチブルであること、そしてBMWのブランド代、と考えればいいのだろうか。
現在、北米で販売されているZ4は、sDrive30iのみのようだから、M40i(スープラRZに相当)の価格は未定だ。
今度はイギリスに飛んでみよう。
イギリスでの新型Z4の価格は、
sDrive20i Sport:3万ポンド(VAT抜き)1ポンド=140円で計算すると約420万円
sDrive20i M Sport:3万1458.33ポンド 約440万円
sDirve30i Sport:3万3083.33ポンド 約463万円
sDirve30i M Sport:3万4541.67ポンド 約484万円
M40i:3万9791.67ポンド:557万円
となっている。
M40iとsDrive30i M Sportの価格差は、約73万円だ。
と考えると
RZ(税抜き価格601万円)ー73万円=528万円=SZ-R
RZ(601万円)ー117万円(M40iとsDirve20i M Sportの価格差)=484万円=SZ
となる。
まとめると
SZ:522万7000円(消費税込み車両本体価格)
SZ-R:570万円(消費税込み車両本体価格)
RZ:649万円(消費税込み車両本体価格)
となる。
装備や販売戦略、販売台数などで値付けは変わる。したがって、日本国内仕様が上記のようになるとは、もちろん言えないが、少なくとも3.0ℓ直6搭載のRZで800万円ということにはならないだろう。アンダー700万円だと予想する。
4気筒モデルは、エントリーのSZグレードを500万円切りの価格設定にする……可能性もあると思う。
とはいえ、当初の予想よりはだいぶ手の届く価格帯になりそうだ。問題は価格よりも日本への割り当て台数かもしれない。
MF.jp編集部で、トヨタの某ディーラー関係者に電話して、「新型スープラ、もう予約できますか?」と訊いてみたら、答は、こうだった。
「まだ予約できません。ディーラー向けの試乗車両発注はしましたよ。価格については、まだ明らかになってません……。予約は正式発表後ということになると思います。GRガレージのGRコンサルタント向けの実車での研修が、3月か4月に実施されるでしょう」
とのことだった。