■ PSA DV6FC: BlueHDi 120
シリンダー配列 直列4気筒
排気量 1560cc
内径×行程 75.0mm×88.3mm
圧縮比 16.0
最高出力 88kW/3500rpm
最大トルク 300Nm/1750rpm
給気方式 ターボチャージャー
カム配置 SOHC
ブロック材 アルミ合金
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 DI
VVT/VVL ×/×
かつてはDV型、現在は1.6ℓ BlueHDiと呼ばれるディーゼルユニット。エミッションやエネルギー効率の向上を目指して開発されたディーゼルラインアップである。
特にエミッション対策に関しては、今後の規制も視野に入れたものとなっており、従来より定評のあるFAPと呼ばれるパティキュレートフィルターに加えSCRシステムも採用されている。低張力タイプのピストンリングの採用や、ピストンスカートのプロフィールを工夫するなど、フリクション損失を徹底的に排除、ブローバイの流れを最適化することでポンピングロスも最小限に抑えられている。
シリンダーブロックはキャスティング方法の見直しなどにより薄肉化、これによりエンジン重量で7kgもの軽量化に成功。ブロック内の冷却水路は熱効率も意識した最適化により低容量化が図られており、軽量化にも大きく寄与しているという。また、コモンレールシステムは200MPaという最大噴射圧に対応する第三世代とした。
初期の仕様はDOHC4バルブだったが、現行はSOHC2バルブ。それでも規制をクリアして充分なパフォーマンスを発揮する。
■ DV5 RC
シリンダー配列 直列4気筒
排気量 1498cc
内径×行程 75.0mm×84.8mm
圧縮比 16.4
最高出力 96kW/3750rpm
最大トルク 300Nm/1750rpm
給気方式 ターボチャージャー
カム配置 DOHC
ブロック材 アルミ合金
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 DI
VVT/VVL ×/×
2017年の初頭に登場したDVシリーズの新型がDV5。75、100、130hpの3機種がアナウンスされ、前者2機種がDV5RD、130hpをDV5RCと称している。DV6はもちろんのこと、フォードとの共同プロジェクトで生まれたDLD-415(1.5 Duratorq)との共通設計で生まれたPSAの最新ディーゼルエンジンである。バランサーは不採用。
排気量は、近年欧州勢で流行の1.5ℓ。DV5に関してはDV6に対してストローク縮小で1498ccの排気量を得ている。DOHCのカムトレインとし、排気量は小さくなったものの高出力発揮と低排出ガス化に成功。NOx対策は近年常道のSCRを積む。エンジン単体重量は130kgとした。