2018年10月25日に正式発表された、ジープの本格オフローダー「ラングラー」の右ハンドル日本仕様に、自動車ジャーナリスト「Do(ドゥ)さん」こと、遠藤正賢氏が試乗。今回も、外見から想像できない辛口コメントが炸裂するのか!?
TEXT:遠藤正賢(Masakatsu ENDO) MOVIE:うな丼
ラングラーとしては四代目、ルーツとされる1941年誕生の軍用車「ウィリスMB」から数えて六代目の通称「JL」は、悪路走行時の耐久性とトラクションの面で優れるラダーフレーム構造と、前後5リンクリジッドサスペンションを継承し、急斜面の泥道や岩場をものともしない悪路走破性を堅持している。
鋼管ロールバーに脱着可能な外板を組み合わせたボディ・シャシー構造は、上に載る外板などには軽量素材が多用されており、ドアやヒンジ、オーバーフェンダー、ウィンドシールドフレーム、スイングゲートの外板にアルミ、スイングゲートのフレームにマグネシウム、ルーフパネルにはSMC(シートモールディングコンパウンド)を使用。このうちドアは1枚あたり約4kg、ルーフパネルは同約2kg軽く、車両全体では新旧「アンリミテッド・サハラ」グレード同士の比較で約60kg軽量化されている。
また4WDシステムには、フルタイム式トランスファーケースとディスコネクト機構付きフロントアクスルを全車に採用。トランスファーレバーを「4H AUTO」に入れた際には前後駆動力を自動的に配分することで、オンロードでの旋回性能と安定性を向上させた。先代は最小回転半径が2ドアで6.0m、4ドア「アンリミテッド」で7.1m と大きかったが、フルタイム4WD 化により2ドアで5.3m、4ドアで6.2mへ縮小。「4H AUTO」ならタイトターンブレーキング現象に悩まされず4WD 走行が可能になり、小回り性能が劇的に改善されている。
エンジンは先代からの「ペンタスター」3.6ℓV6 NA(209kW/6400rpm、347Nm/4100rpm)を2ドアの「スポーツ」と4ドアの「アンリミテッド・サハラ」に、2 . 0 ℓ直4 直噴ターボ(200kW/5250rpm、400Nm/3000rpm)を「アンリミテッド・スポーツ」に設定。日本仕様のトランスミッションは全車ATだが、先代の5速から、ZFとのライセンス契約でFCAがインディアナ工場で生産する8速に変更されている。
さて、その乗り味はどうなのか? 下の動画をご覧ください。