現在54グレード──。まさに増殖という言葉が相応しいAMGモデル。メルセデス・ベンツのほぼすべてのモデルに、1〜3グレードをラインナップするという力の入れようである。先日日本にも上陸したマイナーチェンジ版Cクラスでも、43、63、63 Sと3グレードが用意される(カブリオレは63なし)。
とはいえ、ダウンサイジングターボが主流の最近は排気量ではなく、そのパフォーマンスからグレード名が与えられるケースが多い。それ故「これってどのくらいの車なんだろう……」と悩むことも。そこでエンジン、最高出力、最大トルク、それに価格を並べて俯瞰してみた。なお価格は2019年1月に改定される新価格である。
C 43 4Matic エンジン:3.0ℓV6ツインターボ/最高出力:390ps、最大トルク:520Nm/価格:959万円(セダン)、978万円(ワゴン)、969万円(クーペ)、1023万円(カブリオレ)
CクラスAMGは3タイプ用意されるが、そのエントリーグレードと言える。とはいえ最高出力390ps、最大トルク520Nmはいずれも巨大な数字だ。しかも43は4Maticで4WDなのに価格は相対的に控えめである。
C 63 エンジン:4.0ℓV8ツインターボ/最高出力:476ps、最大トルク:650Nm/価格:1235万円(セダン)、1260万円(ワゴン)、1318万円(クーペ)
C 63はC 63 Sと同様の4.0ℓV8ツインターボを積む。CクラスのAMGでは中間に位置し、スペックはC 63 Sに届かないが、650Nmのトルクは今どきのスーパーカーに肩を並べるレベルだ。なおカブリオレにはラインナップされないので注意。
C 63 S エンジン:4.0ℓV8ツインターボ/最高出力:510ps、最大トルク:700Nm/価格:1407万円(セダン)、1426万円(ワゴン)、1452万円(クーペ)、1513万円(カブリオレ)
トップレンジのC 63 Sはスペックも価格ももちろんCクラスのハイエンドだ。エンジンの性能を高めるだけではなく、ダイナミックエンジンマウントを備えており、サーキットではドリフトをして、一般道では快適に移動できそうだ。