かたや1994年の初代登場から、常に「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」を体現してきた、アウディのフラッグシップセダン、新型4代目A8。ついにレベル3の自動運転も視野にいれた意欲作だ。こなた日本のトップブランドサルーンとして、1989年に発売され、高級車の新たな基準となった初代モデル以来継承されているLS。新型5代目となって、斬新なクーペシルエットを両立したスタイリング、エモーショナルな走り、数々の先進技術により、レクサスの象徴として大きな変革を果たした。日本を代表するLSとドイツで注目のA8。そのボディサイズ、荷室容量、最小回転半径などを比較してみよう。
アウディA8 L 60 TFSIクワトロ 全長×全幅×全高:5300×1945×1485mm ホイールベース:3130mm トレッド:フロント1630/リヤ1615mm
レクサスLS500h“バージョンL” 全長×全幅×全高:5235×1900×1450mm ホイールベース:3125mm トレッド:フロント1630/リヤ1635mm
VIPが長距離長時間の移動でも安楽に過ごすのに必要な後席の居住性を十全に満たしつつ、超高速域での操縦安定性をスタイリッシュなプロポーションを両立させるため、全高は低めに抑えられる一方、全長と全幅、ホイールベースは拡大傾向にある。
なお、A8のショートボディは、全長×全幅×全高:5170×1945×1470mm ホイールベース:3000mm。全長とホイールベースが130mm短く、全高は15mm低い。LSは、先代ではショートとロングの2種類が用意されていたが、新型ではロングを想定したボディサイズに一本化された。
アウディA8 L 60 TFSIクワトロ 最小回転半径:6.0m
レクサスLS500h“バージョンL” 最小回転半径:5.6m
全長が65mm短いとはいえ全幅が45mm狭いなかで、LSが持つこの小回り性能は、極めて優秀といえる。ただし4WD車は6.0mになるため、同じ4WD車同士で比較すると全くのイーブン。A8のショートボディは5.8mだが、4輪操舵システム「ダイナミックオールホイールステアリング」装着車は5.3mにまで縮小される。
アウディA8 L 60 TFSIクワトロ 荷室容量:505L
レクサスLS500h“バージョンL” 荷室容量:リヤエアコンあり400L/リヤエアコンなし430L
LSはガソリン車でも440~480となるため、絶対的なトランク容量ではA8の圧勝。だがLSのハイブリッド車は、小型化したバッテリーパックをリヤシート後方へ配置することで、荷室長を先代より95mm拡大。全車とも9.5インチのゴルフバッグ4個を収納できるスペースを確保している。