2013年デビューの現行型フォルクスワーゲン・ゴルフは、そろそろモデル末期。とはいえ、新世代アーキテクチャーである「MQB」を採用したパフォーマンスは今なお一線級で、この「MQB」は同じグループ内でも多くのモデルに活用されている。そんな兄弟車のひとつであるアウディA3と、サイズを比較してみよう。
世界規模で自動車メーカーの合併や提携が進み、巨大グループが形成されている現代において、グループ内で部品を共用してコストパフォーマンスを高めることは欠かせない。そんなモジュール化を進めるフォルクスワーゲングループが誇るのが、「MQB」と呼ばれるアーキテクチャーだ。
7代目となる現行型ゴルフからはじまったこの「MQB」戦略に基づき、多くの新型車が生み出されてきた。その中には、同じグループのアウディA3も含まれる。同セグメントに属するゴルフとA3の違いといえば、デザインや高級感、それに駆動方式やパワートレインだろうが、サイズや取り回しにも違いはあるのか? 同じハッチバックで1.4ℓエンジン搭載のFFモデル、ゴルフTSI HighlineとA3スポーツバック30TFSIで比べてみた。
フォルクスワーゲン・ゴルフTSI Highline 全長×全幅×全高:4265×1800×1480mm ホイールベース:2635mm
アウディA3スポーツバック30TFSI 全長×全幅×全高:4325×1785×1450mm ホイールベース:2635mm
ホイールベースは同じだが、全長×全幅×全高の数値は2車で異なっている。より伸びやかで低く構えたスタイリングを目指したアウディA3に対して、ゴルフは実用性を重視してサイズを決めている印象だ。もちろん、両者ともに日本の駐車場で扱いに困る場面は少ないサイズに収まっている。
フォルクスワーゲン・ゴルフTSI Highline 全幅:1800mm トレッド:フロント1535/リヤ1510mm
アウディA3スポーツバック30TFSI 全幅:1785mm トレッド:フロント1530/リヤ1500mm
ゴルフの方がややワイドな数値になっているが、A3の方が全高が低い影響もあり、見た目の印象はあまり変わらないかもしれない。
フォルクスワーゲン・ゴルフTSI Highline 最小回転半径:5.2m
アウディA3スポーツバック30TFSI 最小回転半径:5.1m
最小回転半径は、0.1mの差でA3有利。ちなみに、AWDのクワトロモデルでも数値は変わらない。
フォルクスワーゲン・ゴルフTSI Highline 荷室容量:後席使用時380ℓ
アウディA3スポーツバック30TFSI 荷室容量:後席使用時380ℓ
さすが兄弟車?というべきか、荷室容量は同程度という結果。ただし、A3のクワトロモデルはレイアウトの都合で340ℓとやや狭くなる。もちろん、後席を格納すればハッチバックならではの大容量スペースを生み出すことができ、ゴルフの場合で1270ℓものスペースを確保。