川崎重工は、11月20日、川崎汽船株式会社向けに8万2200㎥型LPG運搬船「GENESSIS RIVER(ジェネシス リバー)」(川崎重工第1736番船)を引き渡した。GENESSIS RIVERは、川崎重工がこれまでに引き渡した56隻目のLPG運搬船にあたり、同型船としては7隻目となる。
GENESSIS RIVER(ジェネシス リバー)は、2016年6月に拡張工事が完了した新パナマ運河の規則に対応した船型・設備を有している。GENESSIS RIVER(ジェネシス リバー)は、川崎重工が開発した船首形状(SEA-ARROW)を採用し、船が航走する際に船首部に発生する波を極限まで減少させ、推進性能の大幅な向上を図った。
主機関には、省燃費型の電子制御式超ロングストローク2サイクル低速ディーゼル機関を採用し、さらにプロペラ周りにカワサキフィン付ラダーバルブならびにコントラフィン付セミダクトを装備することにより、燃料消費量の低減を図っている。
低温で液化された石油ガスを積むため、低温収縮を吸収できる防熱された独立型貨物タンクを4区画の船倉内に4基設けている。
貨物タンクには、−46℃までの低温液化石油ガスを積み込むことができるように低温用特殊鋼材を使用し、周囲は発泡ウレタンを用いた防熱を施している。
引き渡し:2018年11月20日
主要目
全長:229.90m
長さ(垂線間長):226.00m
幅(型):37.20m
深さ(型):21.00m
満載喫水(型):11.20m
総トン数:4万6794トン
績貨重量:5万4149トン
貨物倉容積:8万2418㎥
主機関:川崎-MAN B&W 7S60ME-C8.2型ディーゼル機関×1基
定員:35名
船級:アメリカ船級協会(ABS)
船籍:パナマ