日本でもデビューしたラグジュアリークーペ、8シリーズのフラッグシップグレードとなるM8の開発の様子が明らかになった。
M8はル・マン24時間でお披露目される前からWECにM8 GTEが参戦するなど、モータースポーツの現場でも同時に開発が進められてきただろう。カモフラージュの施されたエクステリアだが、M仕様のフロントエアインテークや4本出しのテールパイプが印象的だ。
600psを発生するV8ターボエンジンが搭載されることも明らかになっているが、M850i xDriveの4.4ℓV8ターボエンジンが530psなので70psもの高出力化が計られていることになる。さらに“M”らしいフラップの開閉によって刺激的なサウンドが聴けるのは間違いない。
8速ATのMステップトロニックが組み合わされ、駆動方式は4WDとなる。4WDだがセッティングは必要な時以外は後輪により多くの駆動力配分がされることになる。高められたダイナミクス性能は、もちろん軽量化や低重心、重量配分、ボディとシャシー剛性などでさらに煮詰められている。
ブレーキは標準のMコンパウンドでは快適性と高いパフォーマンスを両立しているが、オプションのMカーボンセラミックブレーキでは強力な制動力を実現したと謳う。標準のホイールは19インチだが、オプションで前後異径タイヤの20インチも選択可能だ。