イタリアはミラノで開催中のEICMA2018にて、全身に黒の塗装を纏った新型スズキ・カタナが披露された。黒いカタナは「ブラックカタナ」として、往年のファンの間でも人気の高い色。過去のカタナになかった黒い純正カラーに、大きな注目が集まっている。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
カタナ好き待望のブラックが登場!
インターモト(ケルンショー)で発表されたばかりの新型スズキ・カタナ。現在開催中のEICMA2018では、新色のブラックカラーが登場した。
これまでカタナは1100、750、400、250、限定モデルなど様々なタイプがリリースされてきたが、スズキ純正カラーでブラックが採用されるのは初めてのこと。シルバーとは趣の異なる、ワイルドで精悍なイメージに仕上がっているのが特徴だ。
ブラックカラーのカタナで思い出されるのが、石原裕次郎や渡哲也など、硬派な「石原プロ」の面々が出演していたテレビドラマ「西部警察 PARTⅡ」。このドラマの中で舘ひろし扮する鳩村刑事が駆って話題を呼んだのが、ブラックカラーにカスタマイズされたGSX1100Sカタナ改である。
鳩村刑事が駆ったカタナ改は「ブラックカタナ」として人気急上昇。このドラマがきっかけでカタナが好きになり、大型免許を取得したという人も大勢いた。
カタナユーザーの中には、鳩村仕様(フリークからは西部警察仕様。また舘ひろし仕様とも呼ばれた)のように外装をブラックにペイントする者も多数存在。外装をブラックにドレスアップする手法は、カタナ定番のカスタムメニューとなった。
ブラックカラーの新型スズキ・カタナの登場は、西部警察を見て育った40代以上のバイク好きにとっては「待ってました!」と声を上げたくなる嬉しい出来事。
日本人の期待にある意味応えてくれた!? カスタム感溢れるブラックカラーのカタナ。日本での発売が待たれるところだ。
西部警察の鳩村仕様をオマージュした「GSX1100S ULTIMATE」
写真上は「ユニコーンジャパン」が「東京モーターサイクルショー2018」に展示したカタナ改「GSX1100S ULTIMATE」。テレビドラマ「西部警察 PARTⅡ」で舘ひろしが扮する鳩村刑事が駆っていたカタナをオマージュしたもの。新車以上の美しさとコンディションを狙う同社のレストアスタイル=BESPOKE(ビスポーク)の究極の進化形「ULTIMATE」を目指した一台。