昨秋のEICMA2017でC400Xを発表したBMWが、今回のEICMA2018ではより快適性を高めツーリング性能を向上させたC400GTを発表。中型スクーターのグランツーリスモとして、ライディングを楽しむのに最適なパートナーである。
TEXT●大家伝(OYA Den)
BMW Motorradといえば大排気量ツアラーモデルを連想する人も多いと思うが、今回同社が披露したのは中型クラスに位置するスクーターだ。しかもグランツーリスモタイプのミッドサイズスクーターだったので話題には事欠かない。
このC400GTには、34PS(25kW)を発揮する単気筒350ccエンジンを搭載。これに自動安定性制御ASCを組み合わせ、加速中の滑りやすい路面での安全性を向上させている。
制動面もフロントダブルディスクとリヤディスクを装備、さらにABSを標準で搭載していて万全だ。
メーターユニットには6.5インチ・フルカラーTFTスクリーンの多機能計器クラスターを採用し、そのスクリーンにはBMW Motorradマルチコントローラーによる統合操作で様々な情報を投影できたりする模様。その結果、ライダーは車両や接続機能に素早くアクセスできる。また、スマートフォンを接続して音楽を聴いたり、矢印表示で簡素化されたナビゲーションも使用可能。
スタイリングは同社のマキシスクーター、Cシリーズの流れを汲んだものとなっていて、エレガントで機能的なルックスを形成。大型スクリーンは走行時のプロテクション効果と風雨対策で効果を発揮し、2つのグローブコンパートメント&シート下ラゲッジによる実用性とツーリングへの適合性もみせる。
またイグニッション、ステアリングロック、シート施錠/解錠といった操作をカギなしで可能とするキーレスライドシステムも標準で装備。
カラーリングは3色設定。アルパイン・ホワイトはスクーターの特徴的なスタイリングを印象的に強調。明るいカラーで敏捷性、使いやすさといったグランツーリスモの特質も強調している。
ムーンウォークグレーはグランツーリスモのダイナミックさ溢れる特徴を引き出し、モダンでコントラストの調和が取れた特徴を引き出している。
ブラックメタリックはC400GTの独特で高品質な外観を強調する。
・ウェットサンプ潤滑によるとてもコンパクトなエンジン
・7500rpmで25kW(34hp)、6000rpmで35Nmを発揮
・ねじり剛性の高いドライブトレーンスイングアーム
・振動を最小限に抑える革新的なスイングアームベアリング
・独特でダイナミックなデザイン
・人間工学に基づくウインド&ウエザープロテクション