ヤマハが中期経営計画で掲げた成長戦略にある「ひろがるモビリティの世界」の推進。この計画の中核を担う技術の一つがLMWテクノロジーだ。その最新作となる3輪スクーターのプロトタイプがEICMA2018(ミラノショー)に出展された。
TEXT●大家伝(OYA Den)
中型セグメントに期待の3輪スクーターがスタンバイ
EICMA2018で発表となった「3CT」とは?
リリースには『「3CT」は、フロント2 輪が特徴のLMW機構を搭載したスポーツコミューターのプロトモデルです。旋回時の優れた安定感をはじめとするLMWの特長と、300cm3エンジンの組み合わせで、スポーティかつ快適な平日のコミューティング、週末のファンライディングを提案します(原文ママ)』とある。
フロント二輪、LMW(リーニング・マルチ・ホイール)のパイオニアでもある125cc、150ccカテゴリーのトリシティを皮切りに、2018年は845ccエンジンを搭載したスポーツツアラーNIKEN(ナイケン)を発売。そして今回発表されたのが、近年のワールドスタンダードと言って差し支えないだろう「300cc」という排気量に焦点を当てた3CTである。その外観からの印象と、筆者の個人的ネットワークを駆使してかき集めた情報から推測する限り、ベースはXMAX300のようである。そうだとすれば、日本国内では250版が登場する可能性も大いに期待できると言えるだろう。
またヤマハでは「3CT」のほかにもアドベンチャーモデルの「テネレ700」、長距離をより快適に楽しめる充実装備仕様の「ナイケンGT」などを出展するという。
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