カワサキモータースジャパンが11月1日、Ninja ZX-6Rレース専用モデルを特別販売することを発表した。同モデルは受注生産となり、2019年2月から出荷開始される。
レース専用モデルのニンジャZX-6Rは、国内ロードレースのST600クラスに参戦するユーザー支援の一環として販売される。レースに特化したモデルのため、ナンバー取得に必要な書類は一切発行されず、公道の走行は不可。また、ECUやサブハーネスが付属品となっている。
レース専用モデルのニンジャZX-6Rは、11月1日に詳細が公開された公道仕様のニンジャZX-6Rと同じく水冷4ストローク4気筒DOHC4バルブエンジンを搭載。ただし排気量は異なっており、公道仕様のニンジャZX-6Rが636ccである一方、レース専用モデルは599cc。そのエンジン特性は、高回転域での優れた性能と中回転域での豊富なトルクを両立するとされている。
最高出力と最大トルクが気になるところだが、こちらは非公開。参考までに公道仕様のニンジャZX-6Rを記しておくと、最高出力93kW(126PS)/13,500rpm、ラムエア加圧時97kW(132PS)/13,500rpm、最大トルクは11,000rpmで70N・mを発揮する。また、車両重量は公道仕様よりもレース専用モデルの方が6kg軽量だ。
そんなレース専用モデルのニンジャZX-6Rは、滑らかかつダイレクトなスロットルレスポンスを備え、車体はマスの集中化と軽量化を追求。フロントフォークにはSHOWA製ビッグピストンフロントフォーク(BPF)が採用されており、高いコントロール性とコーナー進入時の安定性に寄与。また、ツインインジェクターを装備するフューエルインジェクションを搭載している。
受注期間は第1次が2018年11月1~20日、第2次が11月21日~12月14日。出荷は第1次受注期間のものが2019年2月以降、第2次受注期間のものが2019年3月以降になる。
メーカー希望小売価格は92万4,480円(税込み)。カラーはライムグリーンとなっている。なお、写真は公道仕様のニンジャZX-6Rであり、実際のモデルとは異なる場合があるとのこと。
レース専用モデル Ninja ZX-6R 主要諸元
マーケットコード / ZX600RKF
全長×全幅×全高 / 2,090mm×710mm×1,115mm
軸間距離 / 1,400mm
最低地上高 / 120mm
シート高 / 815mm
キャスター/トレール / 24度/103mm
エンジン種類/弁方式 / 水冷4ストローク4気筒/DOHC 4バルブ
総排気量 / 599cc
内径×行程 / 67.0mm×42.5mm
圧縮比 / 13.3:1
最高出力 / NA
最大トルク / NA
始動方式 / セルフスターター
点火方式 / バッテリ&コイル(トランジスタ点火)
潤滑方式 / ウェットサンプ
エンジンオイル容量 / 3.6L
燃料供給方式 / フューエルインジェクション
トランスミッション形式 / 常噛6段リターン
クラッチ形式 / 湿式多板
ギヤ・レシオ / 1速:2.714(38/14)
2速:2.200(33/15)
3速:1.850(37/20)
4速:1.600(32/20)
5速:1.421(27/19)
6速:1.300(26/20)
一次減速比/二次減速比 / 1.900(76/40)/2.688(43/16)
フレーム形式 / ダイヤモンド
懸架方式 / 前:テレスコピック(倒立、インナーチューブ径41mm)
後:スイングアーム(ユニ・トラック)
ホイールトラベル / 前:120mm
後:134mm
タイヤサイズ / 前:120/70ZR17M/C (58W)
後:180/55ZR17M/C (73W)
ホイールサイズ / 前:17M/C×MT3.50
後:17M/C×MT5.50
ブレーキ形式 / 前:デュアルディスク 300mm(外径)
後:シングルディスク 220mm(外径)
ステアリングアングル(左/右) / 27度/27度
車両重量/191Kg
燃料タンク容量 / 17L
乗車定員 / 1名
カラー / ライムグリーン(GN1)