出光興産は、徳山事業所にて高効率型ナフサ分解炉を導入し、省エネルギーを推進する。
ナフサは粗製ガソリンとも呼ばれる石油製品のひとつで、分解炉を経由し熱分解することでエチレンやプロピレンなどといった石油化学製品の基礎原料となる。
出光興産は第五次中期経営計画にて装置の高効率化によるコスト競争力の強化を掲げ、このたびエチレン製造装置内にある旧型のナフサ分解炉二基を停止し、新設する高効率ナフサ分解炉一基へ置き換えることにした。高効率ナフサ分解炉は原料を短時間で熱分解することで、エチレンの得率を高め、熱効率を向上させる。これにより、従来の分解炉によるエチレン生産時と比較し、約30%の省エネルギー効果が発揮できる。
本工事期間は、2018年9月~2020年12月。なお本件は、工場の省エネルギー化を支援する経済産業省の「平成30年度 省エネルギー投資促進に向けた支援補助金」に採択されている。