日立製作所は、カーナビゲーションなどを手掛ける子会社のクラリオンをフランスのメガサプライヤー、フォーレシア(Faurecia)に譲渡すると日本経済新聞が報じた。フォーレシア、クラリオン、日立製作所からの正式なプレスリリースは、10月25日19時30分現在出ていない。
フォーレシアは、フランスをベースにする自動車部品の大手サプライヤーである。自動車のシート、内装品のみならず、さまざまな部品を手掛ける。2017年の売上は約170億ユーロ(約2兆1000億円)で、11万人の従業員、300カ所の拠点を持つ、巨大メーカーだ。
一方のクラリオンは、日立製作所の子会社で2018年3月末時点でクラリオンの株式の約63%を保有していた。今回の日経新聞の報道によれば、フォーレシアによるTOB(株式公開買い付け)に日立が応じるかたちでクラリオン株の50%超を手放す見通しだという。
サプライヤーの買収劇といえば、カルソニックカンセイによるマニエッティ・マレリの買収で驚かされたばかりだ。
自動車の大変革期を迎えて、自動車メーカーのみならず部品メーカーの合従連衡の動きはますます激しくなっていくのだろう。