今年のジュネーブ・モーターショーで発表されたコンセプトEV、ミッションEクロスツーリスモの市販化が決定した。
ミッションEクロスツーリスモは最新の800Vシステムを搭載するAWD車である。システム出力は600psで前輪モーターの最高出力が218ps、後輪モーターが435psと噂される。急速充電ネットワークへの接続が用意されており、新欧州ドライビングサイクルモードでの航続距離は500kmを誇るという。
ミッションEクロスツーリスモはポルシェ初のEVであるタイカンの派生モデルである。そのタイカンは2019年にヨーロッパで発売され、日本にも2020年の早い時期での導入が予定されているが、ミッションEクロスツーリスモの発売はそれ以降とみるのが妥当だろう。価格は情報筋によると10万〜15万ユーロ(約1300万〜2000万円)と目される。
タイカンの導入はツッフェンハウゼンで1200人の新たな雇用を創出したというが、ミッションEクロスツーリスモの生産は300人の雇用を創出するという。ポルシェは、2022年までにエレクトロモビリティのために60億ユーロ(約7700億円)以上の投資を予定している。