ブランドや車種の個性が表れるのは、デザインやメカニズムだけとは限らない。例えば、収納スペースもそのひとつ。ユーザーが少しでも使いやすいように創意工夫が凝らされている。そのこだわりをチェックしてみた。
2013年に登場するや、流麗かつ力強いスタイリングとファミリーユースにも使えるほどの広大な空間、そしてハイブリッドの低燃費など、隙のない完成度で人気車に名を連ねた「ヴェゼル」。2018年2月にマイナーチェンジを迎えた現行型では、内外装だけでなく走りの質感も向上し、全車にHondaSENSINGを搭載するなど、後発の競合車と比べてもまだまだ戦えるだけの実力を身に着けた。なお、今回紹介するのはマイナーチェンジ前のモデルだが、収納類に違いはない。
限られた空間を余さず使い尽くす
インパネやセンターアームレストにあしらわれたレザーの質感に目を奪われるが、機能性も見所。シフトレバーの下には空洞が設けられており、スマートフォンや財布などの収納に役立つ(写真③部分)。また、センターコンソールのドリンクホルダーは底の高さを調整でき、500mlだけでなく、缶コーヒーのような背の低い飲み物も入れられる(写真⑤部分)。