初代マークⅡが登場した1968年、奇跡ともいえる戦後復興を遂げ高度経済成長期真っ只中だった日本。当時のカタログを見ると、社会もクルマも元気に満ち溢れた時代だったんだということを垣間見ることができる。ここでは、モーターファンアーカイブに所蔵されている大量のカタログの中から2冊をピックアップしてご紹介。
多くの笑顔で構成された初代コロナ・マークⅡバン
ギミックを盛り込みエンターテインメント性も加味した二代目
初代コロナ・マークⅡバン(1700/1500)のカタログは、“笑顔”と“車両”のコラボーレションにより、初代コロナ・マークⅡバンの魅力を余すことなくアピール。作りは簡潔なもので、わかりやすさも特徴のひとつだった。
それが、1974年のフルモデルチェンジ時のマークⅡバンのカタログでは、ギミックも盛り込まれ、表紙をめくると車両が見開きにてダイナミックに掲載されている。しかし、それだけでは終わらない。分割された部分をめくると車両イラストが目に飛び込んでくる。そのイラストを用いて部位の詳細を記すという演出がなされている。
後半では、マークⅡバンの各シーンでのイメージをイラストにて表現。使い勝手だけでなく、走行性能についても記載することで、全方位からマークⅡバンの魅力をアピールしている。
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カタログは時代を物語る“歴史書”といっていいのかも
歴代トヨタ・マークⅡのすべて
日本のお父さんが憧れた、日本的高級車のロングセラー
「トヨペット・コロナ・マークII」時代から眺める、
身の丈フラッグシップの歩み
●歴代チェイサー/クレスタ&ヴェロッサ解説
●こんなマークIIもあった!
初代から7代目マークII・ボディバリエーション