導入以来4半世紀、もはや見慣れた感のある「LED」信号機だが、すでに全国の信号機の半分以上が、LED化されている。家庭や車用品などでも、LEDが多用されているが、確かに、その様々なメリットは魅力的ではある。が、実は、デメリットもあるということは意外と知られていないのではないだろうか?
確かにメリットは大きいが、実はLEDならではのデメリットもある!
LED信号が導入されたのは平成6年(1994年)、愛知県と徳島県に設置されたのがその始まりだ。で、そのメリットだが、警察庁によると…
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電球式では西日等が当たった場合に、点灯しているように見えることがありますが、LED式では、そのような現象が防止されます。
2.省エネルギー効果
LED式は、電球式に比べて消費電力が6分の1程度であるため、省エネルギー効果が高く電気料金が低減され、また、地球温暖化の原因となっているCO2の削減にも効果があります。
3.長寿命
電球式の場合、約半年から1年程度の寿命であるのに対し、LED式の寿命は、概ね6年から8年と見込まれており、今後の技術進歩によりさらに長くなることも期待されます。
※警察庁公式サイトより
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東京都と長崎県はLED化をほぼ完了!
ところで、平成29年末で全国に設置されている車両用信号機の総数は1,268,000灯あまり。内、57.8%にあたる733,073灯が、すでにLED化されている。中でも警視庁管内(東京都)では99.9%、長崎県で98.3%、福岡県でも94.9%とLED化がほぼ完了。他の都道府県も順次、LED化が進められて行くはずだ。
逆に、LED化率が低いのが、北海道(21.9%)、広島県(28.8%)、静岡県(33.6%)といったところ。北海道を別にすれば、上記の雪害の影響とは言えないようだ。
ちなみに、1灯(光る部分だけ)のコストが14~15万円(設置費用も含む)と言われるだけに、単純に計算すると日本中の信号をLED化するのに約1,800億円かかることになり、もちろん税金で賄われるわけだが、電球式にくらべて約7~10倍という寿命および消費電力の差を考えれば、国民も納得、かな。