モロッコ市場が競争力の高い輸出生産地として世界の自動車メーカーに注目される中、マグナとAltran Technologies SAは、合弁で車両エンジニアリングサービスを提供する新しいエンジニアリングセンター拠点を開設した。
マグナの完成車エンジニアリングと生産を担当するグループとエンジニアリングサービスとR&DサービスのグローバルリーダーであるAltranは、折半出資で合弁会社を設立した。MG2と名付けられたこの合弁会社は、モロッコのカサブランカに位置し、マグナの完成車ノウハウとプロセスコンピテンス、また現地で確立したAltranの強みを結成してサービスを提供する。両社から合わせて約500名のエンジニアを初期配置する。
Magna Steyr Fahrzeugtechnikのプレジデント兼Magna Steyr EngineeringのプレジデントであるKarl Friedrich-Stracke氏は「マグナは、このAltranとの合弁会社を通して、モロッコで世界クラスのエンジニアリングサービスを提供することにより、その競争力のある地位をさらに強化します。欧州に近いモロッコは、有能なエンジニアリング人材の宝庫であり、また自動車メーカーも進出を進めているため、エンジニアリングセンターを開設するのに理想的な場所です」とコメントしている。
モロッコは、ヨーロッパ大陸の14キロ南に位置し、低コストな欧州向け車両生産拠点になっている。同国は、2025年の年間車両生産量の目標を100万台と掲げ、その目標を達成すべく自動車メーカーと新規投資を誘致している。
Altran Morocco のCEO であるMeryem Chami 氏は「Altranは、マグナと協業することにより、デザイン、生産、システム開発など端から端までの開発能力を自動車業界向けに提供可能になり、一貫した価値連鎖をカバーするに至り、とても喜ばしく思っています」とコメントしている。