今年の1月、通常国会(第196回)に提出され審議されると言われた、いわゆる「ながらスマホ」罰則強化法案。可決され、施行されれば「交通反則通告制度」(反則金制度)の対象から外され、捕まると赤切符を切られることもあるという大変な事態になるわけだが、何故か、国会で審議されたという話すら聞かない。法案自体、提出された気配もないのだ。一体、どうなっちゃたの?
厳罰化は、実はもろ刃の剣、なのだ!
まずは、現行法の概略をおさらいしておこう。運転中の携帯電話他の使用を規制する法律は、道路交通法71条にこう定められている。
道路交通法71条5-5
自動車又は原動機付自転車(以下この号において「自動車等」という。)を運転する場合においては、当該自動車等が停止しているときを除き、携帯電話用装置、自動車電話用装置その他の無線通話装置(その全部又は一部を手で保持しなければ送信及び受信のいずれをも行うことができないものに限る。第百二十条第一項第十一号において「無線通話装置」という。)を通話(傷病者の救護又は公共の安全の維持のため当該自動車等の走行中に緊急やむを得ずに行うものを除く。第百二十条第一項第十一号において同じ。)のために使用し、又は当該自動車等に取り付けられ若しくは持ち込まれた画像表示用装置(道路運送車両法第四十一条第十六号若しくは第十七号又は第四十四条第十一号に規定する装置であるものを除く。第百二十条第一項第十一号において同じ。)に表示された画像を注視しないこと。
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