アウディ ブリュッセルは7日から、Audi e-tronの生産を開始する。ブランド初のSUV電気自動車は、日常ユースに適した航続距離を備えている。最大150kWの急速充電ステーションに対応したAudi e-tronは、約30分で充電を完了して、次の長距離ドライブに出発することが可能。アウディは、ブランド初の電気自動車を9月17日にサンフランシスコで世界初公開する。
AUDI AG生産及びロジスティックス担当取締役のぺーター・ケスラー氏とアウディ ブリュッセル マネージングディレクターのパトリック・ダナウ氏は、工場から静かにラインオフされ、ミサノレッドに塗装された最初の生産車を出迎えた。「Audi e-tronは正真正銘のパイオニアです」と、ケスラー氏は述べている。
「このクルマは、バーチャルエクステリアミラーをはじめとする革新的テクノロジーを搭載し、優れたハンドリングやダイナミクスといった伝統的なアウディの品質に、従来の自動車の領域を遥かに超えた先進技術を組み合わせています。アウディのブリュッセル工場は、電気自動車を生産するために、徹底的に近代化されました。この工場は、プレミアムセグメントにおいて、世界で初めてCO2ニュートラルな生産拠点として認定を受けています」
アウディ ブリュッセルは、生産工程及び工場施設から排出される全ての二酸化炭素を相殺している。これは主に、再生可能エネルギーの使用と環境プロジェクトによって実現している。
「アウディは、Audi e-tronのために、膨大な技術的能力を社内に蓄積し、バッテリー技術及び駆動システムの両方を自社開発しました。従業員は、数多くの生産工程を見直し、計画し、実行に移しました」と、ダナウ氏は述べている。2016年の夏以降、ブリュッセル工場は、ボディショップ、塗装ショップ、組立ラインを段階的かつ徹底的に改築し、独自のバッテリー(モジュール)生産設備も立ち上げた。生産したバッテリーは、無人の輸送システムによって、ジャストインシーケンスで電気自動車の組立ラインに供給される。ブリュッセル工場の従業員は、アウディ初の電気自動車のために20万時間以上のトレーニングを受け、生産開始に向けて完璧に準備が整っている。
アウディは、サンフランシスコで9月17日の午後8時30分(現地時間、 日本時間:9月18日午後12時30分)から開催されるAudi e-tronの発表会の模様を、 ェブサイト(www.e-tron.audi)でライブ中継する。