世界中のジャガー、ランドローバーのクラシックモデルのオーナー向けに車両、サービス、パーツ、エクスペリエンスの提供を行うジャガー・ランドローバー・クラシックが制作したEVモデル「E-TYPE ZERO」の市販化が決定した。
PHOTO◎Jaguar Land Rover Limited
エンスージアストの中で、美しい名車の代名詞になっているモデルといえば、まずジャガーEタイプの名前が挙がるだろう。そのアイコニックなEタイプに電動パワートレインを搭載したゼロエミッションモデル「Eタイプ・ゼロ」の製造・販売が決定した。Eタイプ・ゼロはジャガー・ランドローバー社のスペシャル・オペレーションに属する1部門の「ジャガー・ランドローバー・クラシック」が手がけた1台だ。
2017年9月にジャガー・ランドローバーが主催した「Tech Fest 2017」で初公開された、Eタイプ・ゼロは、“世界で最も美しい電気自動車”と高い評価と多くの反響をうけ、この度、市販化が決定した。今月、アメリカ・カリフォルニア州で開催された「モントレー・カー・ウィーク」でも最新のコンセプトカーを初披露している。
気になるパワートレインだが最新EV、Iペイスのコンポーネントを多く取り入れており、270kmの航続距離を実現している。ちなみに40kWhバッテリーを搭載した場合、通常約6〜7時間で充電が完了する。走行性能もこだわっており、オリジナルのEタイプ同様の前後重量配分のため、Eタイプ・ゼロは本家を彷彿とさせる走りを達成しているという。
嬉しいのは既存のEタイプオーナー向けにEV化するサービスも同時に提供するという点だろう。また、Eタイプのオリジナリティを保持するために、電動化後に、オリジナルのエンジンに換装して元に戻すことも可能だ。