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7代目BMW3シリーズ開発は順調 発表は秒読み段階へ


今年のパリ・モーターショーでデビューすると目される7代目BMW3シリーズの開発進捗状況が発表された。まだカモフラージュのカラーリングが施されているものの、走りに自信ありの様子は写真からも伝わってくる。

 BMWから次期3シリーズの耐久テストの様子が発表された。耐久テストが行われているのはドイツメーカーにとってはおなじみのニュルブルクリンク北コース。グリーンヘルとも呼ばれる難コースで鍛えられるのは、スポーツカーだけではなく、実用的なサルーンでも同様なのである。特にBMWはニュルブルクリンク至近にテストセンターを持っており、メルセデス・ベンツやポルシェなどと同様に頻繁にテストを行っているメーカーである。


 


 次期3シリーズは現在シャシーの耐久テストを精力的に行っているという。具体的にはサスペンション、ステアリング、ダンピング、ブレーキなどトータルに煮詰めており、乗り心地と動的性能を最適化して、Dセグメントにおける、究極のプレミアムスポーツセダンを仕上げようとしている。

 重心高は現行型より約10mm低められ、前後重量配分はBMWの方程式に則り50:50とされた。車重は現行型と比べて55kg軽量化しつつ、ボディ剛性は高められており、ステアリングフィールのセットアップや乗り心地のレベルが大幅に向上しているという。トレッド幅を拡大し、車の敏捷性とステアリングの精度は高めた結果、横方向のダイナミクスはさらに高められた。

 搭載されるのは徹底的に改良された直4ガソリンエンジンで、BMW史上、最も強力な4気筒エンジンと謳っている。それでいて燃費は現行型よりも約5%改善しており、Euro 6d-TEMP排ガス基準にも対応しているという。トランスミッションは新開発の8速ステップトロニック。

 次期3シリーズの特徴はボディを軽量化し、剛性を高めただけでなく、革新的なダンピングシステムを採用したこと。BMWが初採用したリフト・リレーテッド・ダンパーは、スプリングの動きに関連して連続的、漸進的に調整しているという。路面の凹凸を吸収し、コーナリング時に発生する振動を低減するというスポーツと乗り心地のバランスをとった内容だという。




 リフト・リレーテッド・ダンパーは、次期3シリーズに標準で装備される。また標準サスよりも約20%減衰力が高められたMスポーツサスを装着すると車高は10mm低められ、18インチ前後異形タイヤが装着される。

 リアデフには電子制御LSD、Mスポーツディファレンシャルが採用されている。ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)にリンクしており、路面状況に応じてブレーキ制御することなく、アンダーステアやオーバーステアを抑制するという。Mスポーツディファレンシャルは北コースとグランプリコースの両方で性能を完全に発揮したそうだ。

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