ベレットが発売されたのは1963年。当初は4ドアのセダンのみだったが、翌64年に1600GTを発売。流麗なスタイリングだけでなく、4輪独立懸架などが生む走りの性能の高さで高い人気を呼び、モータースポーツでも大活躍した。
そんなベレットGTに、1969年、117クーペに搭載されていた1600ccのDOHCエンジンを搭載したGTRが追加された。(撮影車輛は70年式)トヨタ1600GTや、やはり同年に登場したスカイラインGT-Rなどと共に、旧き良き日本のスポーツマシンを代表する存在だ。
またベレットGTRというとツヤ消しブラック塗装されたボンネットとボディサイドのストライプが有名だが、標準塗装を選択することも可能だった。今回の撮影車輛はその標準塗装仕様だ。
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福野礼一郎のクルマ論評3
『福野礼一郎のクルマ論評2014』『福野礼一郎のクルマ論評2』に続く単行本第三弾。今回は、14台のクルマ論評に加えて、モーターファン・ロードテストの5台(トヨタ2000GT、マツダ・コスモスポーツ、日産スカイラインGT-R(KPGC10)、日産フェアレディZ432、いすゞベレットGTR)を現代の視点で掘り下げる座談会も収録。スペシャルコンテンツとして、「福野礼一郎選定 項目別ベストワースト2018」も掲載しています。