S30型Zの少し前にスカイラインGT-Rに採用されて話題となったS20エンジンが搭載されているということで、Z432は当時のクルマ好きの羨望の眼差しを集めた。GT-Rよりも80kgほど軽量なボディなどで運動性能は非常に高く、本誌の0-400m加速テストではカタログ値の15.8秒を上回る15.5秒を記録している。ボディをさらに軽量化するなど、レースでの使用を前提としたZ432-Rも販売されたが、モータースポーツで活躍したGT-Rとは異なり、レースシーンでの目立った記録はない。
排気ガス規制やオイルショックなどの影響もあり、1973年に生産を中止。全生産台数は420台と言われている。
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福野礼一郎のクルマ論評3
『福野礼一郎のクルマ論評2014』『福野礼一郎のクルマ論評2』に続く単行本第三弾。今回は、14台のクルマ論評に加えて、モーターファン・ロードテストの5台(トヨタ2000GT、マツダ・コスモスポーツ、日産スカイラインGT-R(KPGC10)、日産フェアレディZ432、いすゞベレットGTR)を現代の視点で掘り下げる座談会も収録。スペシャルコンテンツとして、「福野礼一郎選定 項目別ベストワースト2018」も掲載しています。