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新型スープラも搭載、BMWの現行ガソリンストレートシックス──B58


■B58


シリンダー配列 直列6気筒


排気量 2998cc


内径×行程 82.0mm×94.6mm


圧縮比 11.0


最高出力 240kW/5500rpm


最大トルク 450Nm/1380-5000rpm


給気方式 ターボチャージャー


カム配置 DOHC


ブロック材 アルミ合金


吸気弁/排気弁数 2/2


バルブ駆動方式 ロッカーアーム


燃料噴射方式 DI


VVT/VVL In-Ex/○

 3シリーズの上級グレードである340i、新型に切り替わった5シリーズの540i、そして7シリーズのベースグレードに搭載されるのが、Bシリーズモジュラーエンジンの6気筒、B58型。前型であるN55型との最大の相違点はシリンダーブロックがオープンデッキからクローズデッキに変わったことだ。B58ではサーマル・マネジメントも進化している。


 エンジンの部位、状況に応じて適切な温度管理を行なって燃費を向上させるためにHMM(Heat Management Module)を採用。ウォーターポンプも電動から機械式に変更された。機械式ウォーターポンプは、エンジン流入水温や補機類の通水量を適切に制御し、冷間始動時は通水を停めて早期暖機する。過給はツインスクロールターボ式。

B58は、スチール製シリンダーライナーを廃し、ツインワイヤー・アークスプレイコートライナーを採用。BMW得意の可変リフト機構のバルブトロニックは、より小型なタイプに進化している。

ターボは、従来通りツインスクロール型。B58ではスロットルバルブ下流で各気筒の吸気ポート直前に水冷式インタークーラー(BMWは、indirect charge air coolerと呼ぶ)を置く。前型のN55は空冷式インタークーラーだった。

3シリーズや5シリーズの最上級グレード以上にならないといまやBMWのアイコンともいえる直6エンジンは搭載しない。上級の特別なエンジンという位置づけだ。

 車両前方側から眺めたB58。画像からもわかるとおり、RWD車に搭載する際には大きく右に傾けている。右吸気/左排気のレイアウト。ターボチャージャーは3気筒ごとに排気管をまとめるツインスクロール式を1基搭載、前型のN55と同様の方式をとる。BMWの市販車用ターボエンジンはB58の2代前に当たる直列6気筒のN54型から始まっていて、そのときは小径のシングルスクロールターボを2基、1-3番と4-6番気筒で用いていた。

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