トヨタとBMWが共同開発したFRスポーツカーが、それぞれスープラ、Z4としてまもなく正式発表されます。ピュアな走りの楽しさを追求したこの2台は、今年後半の最も注目すべきニューモデルと言えるでしょう。
大きなモーターショーが開催される秋は、1年のうちでも最もニューモデルが登場する時期。2018年の注目はこの2台のスポーツカーでしょう。そう、トヨタ・スープラとBMW Z4です。
すでにご存知のように、この2台はトヨタとBMWの共同開発です。ですがボディデザインやインテリアはオリジナルとなりますし、Z4はオープンボディ、スープラはクーペという違いもがあるので、見た目だけで共通点を探すのは難しいでしょう。ちなみにZ4は現行モデルではリトラクタブルハードトップを採用していますが。新型Z4はソフトトップとなります。
Z4、スープラともにBMWが開発した直列6気筒エンジンを搭載します。とはいえスペックは全く同じではなく、Z4の方がパワーは大きくなるようです。いずれもFRのみで重量は1400kg前後を目標としているようですから、かなり軽快な走りが期待できそうですね。また4気筒を搭載したグレードも用意されます。
カモフラージュされてテスト走行を行う新型Z4の姿を見てみると、昨年の東京モーターショーにも展示されたコンセプトモデルよりもかなり現実的なスタイルとなっており、開発がほぼ最終段階にあることを感じさせます。それもそのはず、新型Z4は来たる8月23日にアメリカで開催されるペブルビーチ・コンクール・デレガンスで新型Z4を発表する予定なのです。
そしてスープラの発表はZ4よりも後になります。とはいえその開発もほぼ最終段階。7月に開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに出展されたコンセプトモデルのスタイルほぼそのままで登場するでしょう。ロングノーズ&ショートデッキの2シータークーペは、歴代スープラよりもはるかにダイナミックでスポーティな雰囲気。Z4と同じく前後50:50の重量配分を実現するなど、走りには相当にこだわっているようです。多田チーフエンジニアが仕上げた足まわりのセッティングにも注目したいですね。