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旧カングーオーナーだからこそ言いたい! カングーは実は今が買い時だと。1.2ℓターボモデルは実はマイナーチェンジ前の1.6Lモデルより、コストがかからない。
プジョー106から始まり、初代ルノー・トゥインゴ、ルノー・メガーヌR.S.、プジョー407SWとフランス車を乗り継いできたワタクシGENROQ編集部・石川。その優しい乗り味とぶ厚いシート、深いロールを伴ってタイヤを使い切りながら曲がっていく感覚など、フランス車に魅了され続けてきました。
そんなワタクシが家庭の事情もありプジョー407SWを手放し、いわゆるカングー2(2代目カングー)に乗り換えたのが2011年のこと。大型化したボディやカングー1からほぼ進化のない1.6L+学習機能付き4速AT(AL4)のパワートレインなど、先代オーナーからは不評だったカングー2ですが、商用車とは思えない優しい乗り味とよくストロークするサスペンションに、当時のラインナップでは“最もフランス車らしいフランス車”確信したのが購入の理由です。
購入したのは限定車のカングー・クルール。ボディカラーは明るいグリーンのソリッドカラーが映える「ベール・ジャルダン」をチョイスしました。目立つそのボディカラーは、見るたび、乗るたびに元気を与えてくれたのをよく覚えています。
そこまで気に入って購入したカングーでしたが、2016年に愛車を手放す決心をしました。それはなにゆえ? 実はカングーの1.6ℓエンジンは、5年または6万kmごとにタイミングベルト交換が必要になります。つまり2回目の車検時には必ずタイミングベルト交換の費用が発生するわけですね。
これが意外と馬鹿にならない。ディーラーに車検を依頼すると、車検法定費用+メンテナンス代+タイミングベルト交換費用が掛かってくるのです。個人的にはまだまだ乗り続けたかったのですが、タイミングベルト交換費用(約10万円)がネックとなり、泣く泣く手放しました。当時はワタクシ同様、タイミングベルト交換に泣かされたオーナーもたくさんいたと思います。
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でもそこは熟成に熟成を重ねて長年販売される商用車。カングー2は2014年に1.2ℓ直噴ターボ+MTモデル、2016年に1.2ℓ直噴ターボ+DCTモデルを設定し、従来の1.6ℓ+4速ATはラインナップ落ちとなりました。パワートレインが1.2ℓターボにかわったことで燃費やドライバビリティが向上したのはもちろんですが、個人的に最も注目したのが、泣き所だったタイミングベルトがチェーンになったこと。あの忌まわしいタイベル交換からオーナーは解放されることになったのです。
そう、実はカングーは今が買い時なのです。タイベル交換不要の燃費効率の良い1.2ℓパワートレインにできの良いDCTを組み合わせ、熟成の極みに達したカングー。商用車ゆえの長いモデルライフゆえ、カングー3の登場もまだまだ先でしょう。カングーがほしい人は、買うなら今! ワタクシも1.2ℓモデルだったら乗り続けていたのに……。