2018スーパーバイク世界選手権(SBK)第9戦イタリア・ラウンドのレース1が、7月7日にミザノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェッリで開催された。Aruba.it Racing - Ducatiチームのチャズ・デイビスは、ドゥカティ・ファンの大観衆が見守る中、2位表彰台を獲得した。デイビスは、スーパーポールこそ7番手だったが、スタート直後に4番手にジャンプアップし、その後も徐々にポジションを上げた。残り7周で2番手に浮上すると、危なげなくポジションを守り、3戦連続の表彰台を獲得した。
チームメイトのマルコ・メランドリは、メカニカル・トラブルでフリー走行第4セッションには出場できず、レースでも苦戦を強いられることになった。しかし、持てる力のすべてを発揮してセカンド・グループでバトルを展開しながら7位でチェッカーを受けた。また、Aruba.it Racing - Ducatiジュニア・チームのマイケル・ルーベン・リナルディは、レース序盤にピットインして別のタイヤを履いたマシンに乗り換えながらも17位で完走を果たした。
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#7) - 2位
「今日はこのリザルトで満足すべきだろう。7番グリッドから上位を狙うのは容易ではない。今日はバイクのパッケージにおいても、また僕自分も、ベストを引き出せると感じていた。パニガーレRは素晴らしいパフォーマンスを示してくれた。あと少し前進できれば優勝できたことを考えると、今日はポジティブな1日だった。レース中にマシンの挙動を理解して、さらに進歩するための明確なアイデアも思いついた。今日のデータをしっかりと精査して、レース2に向けて進歩したい。明日も3列目からのスタートだが、そのポジションにも慣れたし、今日も絶好のスタートが切れた。明日も今日と同様のスタートダッシュを決めたい」
マルコ・メランドリ(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#33) - 7位
「昨日の午後は雨のためにセットアップを煮詰めることができなかったので、フリー走行第4セッションが非常に重要な意味を持っていた。特に新しいフロントタイヤでのフィールを向上させたかったのだが、メカニカル・トラブルによりピットで待機せざるを得なくなった。そのせいで、いつものように自信を持ってレースに臨めなかった。僕自身のスタートも平凡だったので、タフな展開を強いられた。だが、貴重な情報は集められたので、レース2に向けてマシンに改良を加えるつもりだ」
マイケル・ルーベン・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiジュニア・チーム#21) – 17位
「予想以上に苦戦した。数多くのタイヤセットを試す必要があったので、フリー走行第3セッションに出走できなかったのは痛い。レースでは、スタートして数ラップ後にフロントグリップが低下した。そこでピットインして別のタイヤを履いたマシンに乗り換えて、比較してみることにした。おかげで自信を取り戻すことができた。明日はやり返せるだろう」
マルコ・ザンベネデッティ(ドゥカティ・コルセ・オントラック・テクニカル・コーディネーター)
「フリー走行は悪天候の影響を受けてしまったが、レース中は戦闘力を発揮できたと思う。チャズは見事なカムバックで再び表彰台に登壇した。一方、マルコも回復力を見せたものの、フリー走行第4セッションに出場できなかったことがハンディになった。これからデータを精査して、レース2に臨みたい」