ハイパーレブ/ManiaxCars編集長のケン太郎す。
これまで『OPTION』や『R30&R31 Magazine』なんかでも書いてきたけど、
運転免許証を取得して30年弱、国産車を中心に、
中古車ひとすじ30ン台を乗り継いできた立場から、
その楽しさや思うことなんかをツラツラと書いていきたい。
あれは忘れもしない1999年6月。
かのノストラダムスが唱えた人類滅亡を翌月に控え、世界中が恐怖におののいていた(笑)頃のことである。
オレはそのとき28歳(若いな…)、編集5年目。当時、在籍してた某ジドーシャ雑誌出版社から三栄書房への転職が決まり、「これでオプション編集長も夢じゃなくなったぜ!」と、気分ウキウキのさなか、連載企画でタッグを組んでいたフリーランスライターM氏から携帯に電話がかかってきた。
「あ、ヒロシマく~ん。実は長いこと探してたW126の極上モノがやっと出てきたんで即決したんだけど、すぐに納車されちゃうのよ。で、駐車場に余裕がないから、いま乗ってるボルボ740GLをすぐに引き取ってくれるひとを探してるんだけど、誰かいない?」と。
聞けば、車検1年付き。とにかく駐車場を早く空けなきゃなんないんで、タダでいいから持ってってほしい…とのこと。
「あ、だったらオレが引き取ります!」とふたつ返事で答えたことは言うまでもない。
かくして、ヒロシマケンタロウ人生初のダーター中古車、しかも初の輸入車を迎え入れることになったわけだ。
必要な書類を揃えて練馬陸事に足を運び、晴れて練馬ナンバーを取得。
ボディ色は地味ぃ~な濃紺で、装着されてたシルバーのホイールキャップををわざわざ外して黒い鉄ちんホイール仕様にし、通勤や取材にはもちろん、休日の買い物やドライブでも乗り倒した。
スクエアなボディは四隅の見切りがヒジョーによく、当時2人のこどもが保育園に通ってた頃で、4人家族が乗るには車内も広々。さらに、ベンツもビックリなほどの小回りキング! 「コイツなら世田谷界隈の細い路地でもガンガン突っ込んでいけるゼ!!」と、強く実感したもんだ。
2.3ℓ直4のシングルカムNAエンジンB230は徹底した実用トルク型で、最高出力130ps/5500rpm、最大トルク18.9kgm/2950rpm。
上まで回したところで、気持ちよくもなければなんの感動も覚えなかったんだけど、同じ頃に編集部の後輩が同年代のサーブ900ターボ(逆アリゲーター式ボンネットが変な開き方をするヤツ)の2ドアに乗ってて、「北欧車対決だぁ~!」とか言って東名や中央で低レベルな争いを繰り広げてたことが思い出される。
こっちは130psのNAだけど4速AT、向こうは160psのターボだけど3速AT。ターボパワーにモノを言わせるサーブ900ターボは80km/hくらいからグーンと前に出てくんだけど、ギヤ比的にトップエンドが伸びない3速ATがアダとなって170km/hくらいから急激に加速がニブる。
そこをボルボ740GLがヒタヒタと迫り、メーター読み200km/h手前のあたりで文字通りの全開勝負(笑)…なんてことを凝りもせずに繰り返してた。
そういや前の出版社を退職する直前、「オレらボルボとサーブ乗ってるなら、最後に“北欧車の集い”とかやっちゃう?」なんて軽~い気持ちで誌面に告知を打ったら、梅雨時で雨降りだったにも関わらず30台近いボルボ&サーブが朝霧の『もちやドライブイン』に集まっちゃってアセったこともあった。
しかも、ボルボはP1800アマゾンとか5ナンバーセダンの360、リトラクタブルヘッドライトを持つ3ドアハッチの480、サーブは99とか、かなり変態度が高い車種もチラホラ見られて、熱きホンモノの北欧車乗りたちに圧倒されたのも思い出だ。
『嗚呼、楽しきかな中古車ライフ』 第2回はコチラ『嗚呼、楽しきかな中古車ライフ』 第1回はコチラ
ManiaxCars Vol.01
ハチ○ヒーローじゃモノ足りないという、
ド変態極まりないそこのアナタ!!
そんなアナタの知的好奇心を満たす
どーしようもない記事(笑)がココにあります。
変態グルマ好き、Welcome!