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セブン-イレブン・ジャパンとトヨタ、次世代型コンビニ店舗の共同プロジェクトを19年秋から開始


 株式会社セブン‐イレブン・ジャパンとトヨタ自動車株式会社は、2017年8月に店舗および物流における省エネルギー・CO2排出削減に向けた検討に関する基本合意書を締結し、トヨタが新開発する燃料電池小型トラックや燃料電池発電機の活用を検討してきた。その共同プロジェクトの具体的な内容が固まり、2019年から順次展開するという。

 本プロジェクトは、セブン‐イレブンの店舗と物流にトヨタが培ってきた技術やシステムを導入してCO2排出削減を目指すというものであり、店舗に定置式の燃料電池発電機とリユース蓄電池を導入するとともに、それらを店舗エネルギーマネジメントシステム(以下、BEMS)で統合的に管理し、店舗で使用する再生可能エネルギーや水素由来の電力の比率を高め、CO2排出削減を進める。さらに物流では、新開発の燃料電池小型トラックを導入し、CO2を含めた環境負荷物質の排出ゼロを目指す。

 同取り組みの一環として“ひとと環境にやさしい店舗”(セブン‐イレブン千代田二番町店/セブン‐イレブン相模原橋本台1丁目店)を開店し、店舗で使用する電力の再生可能エネルギー比率を46%まで高めた。今回は、トヨタの技術やシステムを店舗や物流拠点へ導入して水素を活用した環境負荷低減に取り組み、2019年春ごろに首都圏で燃料電池小型トラック2台を導入し、2019年秋ごろからさらに再生可能エネルギーの比率を高めた次世代型店舗への取り組みを進めていくという。

■FC発電機

・店舗にFC発電機を導入し、水素で発電した電力を店舗で使用する。


・水素ステーションから生じるボイルオフ水素の有効活用も可能。


・将来的には、低炭素水素の利用も見据え、水素エネルギーの有効活用を目指す。

■リユース蓄電池

・天候によって発電量が左右される太陽光発電の電力を安定的に利用します。


・店舗の電力需要に対して発電量が余剰している場合は充電、不足している場合は放電することで、店舗での再生可能エネルギー使用比率を高めます。


・ハイブリッド車の使用済みバッテリーを再利用しています。

■BEMS

・店舗の電力消費状況に応じて、太陽光発電・FC発電機・リユース蓄電池を制御し、最適な電源構成で店舗へ電力を供給する。

■給電機能付き充電器

・EVやPHVへの充電に加えて、EV・PHV・FCVから店舗への給電が可能。災害時に、BEMSと連携して充電器に接続しているEV・PHV・FCVから店舗へ電力供給することで、店舗を継続して営業でき、地域の復旧に貢献する。

■FC小型トラック(首都圏)

・MIRAIのFCユニットを搭載し、走行中にCO2などの環境負荷物質を排出しない。FCユニットで発電した電気は、動力のほかに冷蔵ユニットの電源に使用する。


・停車中も、FCユニットで発電した電気を冷蔵・冷凍ユニットに給電する。

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