HORIBAの自動車排ガス分析装置に関する発明「排ガス中の吸着性ガス高速分析装置の発明(特許第5667912号)」が、社団法人発明協会が主催する平成30年度全国発明表彰において「発明賞」を受賞した。これによって、昨年度(平成29年度)の「内燃機関の排ガス再循環率直接計測装置の発明(特許第5506376号)」に続き、2年連続の「発明賞」受賞となる。
受賞対象は、排ガス中に含まれるNH₃等の吸着性の高いガス(以下、吸着性ガス)の濃度を高精度かつ高応答に測定する吸着性ガス分析装置に関する技術で、本技術を用いたレーザー吸光法自動車排ガス測定装置「MEXA-ONE-QL-NX」は、測定時に吸着性ガスが配管等へ付着することを防止し、窒素化合物ガスの4成分(NO、NO₂、N₂O、NH₃)を高速かつリアルタイムで測定する。
近年、自動車の排ガス中に含まれる窒素酸化物のさらなる低減をめざし、世界中でNOx(窒素酸化物)後処理装置の開発が進められているが、HORIBAは「NOx後処理装置を適切に評価する技術を発明し、触媒装置メーカー等に提供することで環境負荷が少ない自動車の開発に貢献していく」としている。