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ゴルフGTIのスペシャルモデル、GTI TCRコンセプトがお披露目された。これはTCRレースに参戦しているゴルフのストリートバージョンと位置付けられるモデルで、内外装のスペシャルな装備に加えて290psというハイパワーなエンジンを搭載している。
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フォルクスワーゲンは、オーストリアのヴェルターゼーで開催されたゴルフGTIミーティングで、「史上最強のGTI」となるGTI TCRコンセプトを初公開した。このTCRとはFIAが開催するWTCRのレーシングマシンのこと。これに参戦しているゴルフベースのレーシングマシン、TCRのいわば公道バージョンと言えるクルマだ。
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外観は新デザインのバンパー、サイドステップ、派手なリヤディフューザーなどを与えられ、いかにも速そうな雰囲気を醸し出す。ホイールは18インチが標準だがオプションで19インチを選択することも可能。その奥には真っ赤なキャリパーとドリルドローター(フロント)の大型ブレーキが覗く。さすがにレーシングマシンのTCRのようなワイドボディは採用されていないが、その迫力は相当なもの。サイドステップにはTCRのレタリングも入れられている。
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エンジンは2Lの直列4気筒ターボで、そのパワーは290ps、トルクは370Nm。通常のGTIよりもパワーで60ps、トルクで20Nmもアップしており、しかもその最大トルクは1600rpmという低回転から発揮されるのだ。トランスミッションはGTIパフォーマンスと同じく7速DSGで、駆動はFF。デフにはLSDも装備される。最高速度は250km/hだが、オプションでリミッターを解除して264km/hまで最高速度は伸ばすことも可能だ。この高性能エンジンのために、ラジエターを二つ追加しているという。
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インテリアを見てみると、まず目に入ってくるのは新デザインのプレミアムスポーツシート。表皮はマイクロファイバーとファブリックで仕上げられており、センター部分のフラッシュレッドのパターンが鮮烈だ。Dシェイプのスポーツステアリングは12時の位置にレッドのマーキングが入れられるなど、インテリアにもサーキット直系のスポーツムードが漂っている。
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このゴルフGTI TCRコンセプトはまだ名前の通りコンセプトモデルだが、2018年末には正式デビューの予定。限定モデルではないようなので、GTIの購入を検討している人には悩ましい選択肢となるだろう。