BMWのスポーツサルーンとして30年以上の歴史を持つM5。現行モデルの日本上陸から日が浅いが、それに続く期待のエヴォリューションモデルたるM5コンペティションが登場した。
伝統的スポーツサルーンのM5をさらにチューニングしたM5コンペティションが登場した。4.4リッターV8ツインターボはノーマルでも最高出力600psを発生するが、M5コンペティションはさらに25ps上乗せされて625psに達する。750Nmの強烈な最大トルクは同値だが1800〜5800rpmとわずかに高回転領域が拡大された。0→100km/h加速はノーマルM5の3.4秒を上回る3.3秒。0→200km/hでは10.8秒と0.3秒も短縮された。いずれも最近のスーパーカーに匹敵する数値だ。
8速トルコンATやM xDriveによるAWDは変わらないが、よりレーシィにチューニングされたシャシーで速さに磨きをかけた。ノーマルのM5でも高かったハンドリング性能をさらに向上させるべく、スプリングは10%硬めにセッティングされ、車高は7mm下げられた。その結果、ニュルブルクリンク北コースでの限界走行時にも正確なハンドリングを実現したと謳う。
エクステリアはブラッククロムで装飾されたテールパイプが特徴的。もちろんノーマルのM5以上に刺激的なサウンドをもたらしてくれる。そのほかノーマルM5との外観上の識別点はグロスブラックのキドニーグリルやドアミラー、サイドギルなど豊富。もちろんリヤのM5ロゴの下には「COMPETITION」の文字が刻まれる。室内では赤と青、伝統ののMカラーステッチが施されたシートベルトが装備されるな違いが見つけられる。