すでに全国各地で実施されている、可搬式移動オービスによるスピード取り締まり。昨年も、愛知県警、富山県警、大分県警などが、ホームページやチラシなどで運用開始をアピールしたが、今年には入っても、まずは3/20、岩手県警が取り締まりの模様を撮影した画像を公式twitterにアップ(導入は4/13)、さらに、4/9、長野県警も運用開始を宣言、秋田県警にも4/13、導入された。果たしてその取り締まりの実態は?
反則行為(青切符)でも呼び出しがくるのか、そこが気になる!
岩手県警公式twitterはこちら!
現時点で新型可搬式移動オービスを導入していると見られているのは、北から北海道(道警)、秋田、岩手、栃木、埼玉、神奈川、山梨、長野、富山、静岡、愛知、岐阜、島根、大分、宮崎の各県警。それ以外でも東京(警視庁)、兵庫、香川等にも導入される模様だ。
事実、全国各地で新型移動オービスによる取り締まりの目撃情報が頻出しているが、取り締まりの概要は大体わかってはいるものの、実際にどう運用されているのか、不明点はまだまだ多い。中でも、依然として明らかにされていないのが、青切符(~29km/hオーバー)でも固定式オービスと同様に、後日呼び出しによる違反処理が適用されているのかということ。これができなければ莫大な予算を投じて、従来のネズミ捕りの形態を変えた意味がない。実際に埼玉県警に聞いてみたが、「取り締まりの内容は教えられない」(予想通りw)ということだった。
大方の見方では、やはり現状では赤切符レベルの違反のみ取り締まっており、青切符レベルの違反車に関しては、実際に測定&撮影して機器の精度を確認しているのでは、といったところだが、最近、twitterなどのSNSで、16/kmオーバーで呼び出しが来たという類いの書き込みをちらほら見かけるというのも事実。いずれにしても真相は定かではない。
なにしろ、警察がオービスによって反則行為(青切符)を検挙するには次のふたつの高いハードルがある。
1.反則行為の検挙は現行犯に限る。
2.違反車(者)を撮影できるのは犯罪が起こっていることが実証された時のみ。
つまり、現状では青切符レベルの速度違反に対してその行為を撮影し、後日の呼び出しで検挙することはできないハズであり、また、新しい試みということで、ごり押しして世間の批判を浴びるようなことはしたくないというのが本音なのでは?
だがしかし、何度も言うが、それができなければ警察にとってあまりおいしい話ではない。赤切符により得られる収入は国庫金として収納され、いくら捕まえてもいわゆる「反則金ノルマ」は達成できないからだ。だから、いずれは何らかの策略で、実現させることは間違いない。最後の手段として、放置駐車違反同様、取り締まりを民間委託し、運転者ではなくクルマの所有者に違反金を支払う義務を負わせるという伝家の宝刀を抜いてくるかもしれない。「プライバシー問題」をしれっとスルーできるからだ。
当情報局では、今後も、この問題をしつこく追っていくつもりです。赤切符でも青切符でもかまわないので、実際に可搬式移動オービスに撮影されて呼び出しが来たという人は、ぜひ、ご一報を!