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富士通フロンテック:手のひら静脈認証 機器組込み向けセンサーをさらに小型化し販売開始


富士通フロンテックは、従来の機器組込み向け手のひら静脈認証センサーをさらに薄型化し、組込みやすくした「FUJITSU 生体認証 PalmSecure-F Pro Embedded(パームセキュア エフプロ エンベデッド)」を、19日より販売する。

 「PalmSecure-F Pro Embedded」は、既存センサー「PalmSecure-F Pro」(注1)の高い認証精度や操作性、環境耐性をそのまま継承しながら、従来より17%減となる厚さ10.8mmを実現したほか、バラ線コネクタの採用でケーブル引き回しを改善するなど小型化した。


 これにより、業務用モバイル端末(ハンディターミナル・CAT端末・タブレットなど)、ポータブルHDD・SSD、エッジコンピュータ(エッジ端末)など、従来は搭載が難しかった小型の機器に組み込むことが可能になり、IDカードやパスワードによる認証に比べて高い利便性とセキュリティ強化を様々なシーンで実現する。




近年、企業や自治体などにおいて生体認証技術を用いたセキュリティ対策が普及している。なかでも、手のひらの静脈パターンを読み取る手のひら静脈認証は、高精度で偽造が難しい特長や高い認証性能によりPCログオン用途や入退室管理、ATMでの本人確認など、グローバルで7,000万人以上に使用されている。




 認証精度や利便性の高さから、様々な機器へ手のひら静脈認証を組込みたいというニーズが高まっており、より小型の機器への対応が求められていた。




*注1:「FUJITSU 生体認証 PalmSecure-F Pro(パームセキュア エフプロ)」。


「PalmSecure-F Pro」紹介ページ


http://www.fujitsu.com/jp/group/frontech/solutions/business-technology/security/palmsecure/f-pro/







「PalmSecure-F Pro Embedded」の特長

「PalmSecure-F Pro Embedded」

 「PalmSecure-F Pro Embedded」は、2016年より販売している「PalmSecure-F Pro」の高い認証精度や操作性、環境耐性を継承したうえで薄型化し、小型装置への組込み性を改善した。これにより、ノートパソコンへの組込みだけでなく、サイズの制約により対応できなかった業務用の小型機器にも組み込むことが可能になる。


 本センサーは、2018年2月13日に販売開始した「PalmSecure Connect(パームセキュア コネクト)」(注2)に既に搭載されている。




*注2:「FUJITSU 生体認証 PalmSecure Connect(パームセキュア コネクト)」。複合機やプリンターなどのオフィス機器に容易に手のひら静脈認証機能を付与できる製品で、「PalmSecure-F Pro Embedded」を組み込むことによりオールインワンでありながら装置の小型化を実現した。

センサーサイズ

1. 厚さを17%削減


 「PalmSecure-F Pro Embedded」は、既存センサーの「PalmSecure-F Pro」の高い認証精度や操作性、環境耐性を継承したうえで、従来より17%減となる厚さ10.8mmを実現し、より小型の機器への組込みを可能にした。

小型のバラ線コネクタ

2. バラ線コネクタ採用でケーブル引き回しを改善


標準のUSBコネクタからバラ線コネクタに変更することで組み込む装置との接続部を小型化した。さらに接続ケーブルを細くしたため、コネクタケーブルのスペースとケーブル引き回しが改善した。この小型コネクタには、圧接タイプでは最小の0.8mmピッチのコネクタを採用している。




3. 「PalmSecure-F Pro」の高性能な機能を継承


高速撮影機能を搭載しているため、手のひらをかざす自然な動作で認証が行える。また、多様な設置環境に対応できる環境耐性で、屋外使用も含む様々なシーンでの利用が可能。


認証方式としては「1対N認証」(注3)に対応し、最大で1万手(両手登録で5千人)のデータの中から個人を識別することが可能だ。手のひらを撮影する際、認証に必要な情報だけを高度に抽出する技術を採用しているため、本人拒否率0.01%(リトライ1回)、他人受入率0.00001%以下という高い認証精度を実現している。


さらに2010年より販売している「PalmSecureセンサーV2」との静脈テンプレートの互換性を維持しているため、「PalmSecureセンサーV2」で撮影した登録データを、「PalmSecure-F Pro Embedded」でも引き続き使用可能。




販売価格はオープン、販売開始日は2018年3月19日より。2022年までの5年間で5億円の販売目標を立てている。なお、「PalmSecure-F Pro Embedded」は認証ソフトウェアは同梱していない。








*注3:静脈データだけで判定する認証方式のこと。入力された静脈データと、登録されている全て(N個)の静脈データベースを比較して、その中から合致するひとつの静脈を特定する。これに対して1:1認証は、ID(ユーザ名)と静脈データとで判定する方式のこと。入力された静脈データと、入力されたIDに関連づけられている静脈データを比較して、合致しているかどうかを照合する。

「PalmSecure-F Pro Embedded」の仕様

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