新型ポロが搭載するエンジンは、EA211型というフォルクスワーゲンにとって、おそらく最も重要なガソリン・エンジンシリーズの末弟、1.0ℓTSIである。
EA211型は、1.2ℓ/1.4ℓ/1.5ℓの直4エンジンに加えて、今回日本で発売されたポロが積んでいる1.0ℓ直列3気筒版がある。4気筒のEA211と設計を共通にしたモジュラー・エンジンだ。サーマルマネージメントに注力していて、高温の水路は機械式で低温の水路は電動式のウォーターポンプを用いる。
これらによってエンジン冷却水に加え、水冷式のインタークーラーやターボチャージャーの冷却までまかなう仕組み。排気マニフォールドは、シリンダーヘッドに内蔵し。シングルスクロール式のターボを備える。大量生産を目論むVWのベースラインを支えるユニットだ。
EA211型
エンジン形式:直列3気筒DOHCターボ
排気量:999cc
ボア×ストローク:74.5×76.4mm
圧縮比:10.3
最高出力:70kW(95ps)/5000-5500rpm
最大トルク:175Nm/2000-3500rpm
給気方式:ターボチャージャー
カム配置:DOHC
ブロック材:アルミ合金
吸気弁/排気弁:2/2
バルブ駆動方式:ロッカーアーム
燃料噴射方式:筒内燃料直接噴射(DI)
VVT/VVL:In/×