イタリアのバイクメーカー、ドゥカティのブースにはV型4気筒エンジンを搭載する話題の新型スーパースポーツモデル、「Panigale(パニガーレ) V4」が展示され、展示車両の周りには常に人だかりができるなど注目を集めていた。また、ネオクラシックスタイルで人気を博している「Scrambler(スクランブラー)」には、シリーズ最大排気量となるスクランブラー1100が新たに追加され、大阪モーターサイクルショーの会場でお披露目された。(PHOTO&REPORT:山下博央)
ドゥカティのスーパースポーツモデル「パニガーレ」が、新たに開発された排気量1,103ccのV型4気筒エンジン「デスモセディチ・ストラダーレ90° V4エンジン」を搭載して「パニガーレV4」として生まれ変わった。ドゥカティのアイコンともいえたL型ツインエンジンからV4へとパワーユニットが変更されただけでなく、車体も大幅に変更されているなど注目ポイントが多いこのパニガーレV4。今年のドゥカティブースの目玉とあって、展示車両の周りには常に人だかりができていた。しかも、今回大阪モーターサイクルショーの会場に展示されていたのは「パニガーレV4 S」で、スタンダードモデルからフロントフォークやブレーキ、ホイールなどの足周りをグレードアップした上級モデルだったのだ。さらに、その隣には同じパニガーレV4 Sがカウルやタンクなどの外装を外した状態で展示されており、新型パニガーレV4のメカニズムを間近で見ることもできたのだ。
また、2015年からドゥカティのラインナップに加わった「スクランブラー」シリーズには、空冷のL型2気筒デスモドロミックエンジンを搭載するスクランブラー1100が新たに登場し、大阪モーターサイクルショーで展示された。好調なセールスを記録している800や400に続く新たなスクランブラーの登場ということもあって注目を集めるが、排気量が上がりパワーも増大したこともあり、このスクランブラー1100では電子デバイスも充実。電子スロットルや走行シーンに合わせてエンジン出力を変えることができるモードセレクト機能、さらにはコーナリングABS、トラクションコントロールを装備し、安全性と快適性を追求している。なお、クラッチはスリッパークラッチ機構を備えているため、急激なシフトダウンやシフトミスによりリアタイヤをロックさせるようなこともない。新型パニガーレV4とは対極的なデザインとなるスクランブラー1100だが、今年のドゥカティブースのツートップとして、来場者の注目を集めていたのだ。