外国製スクーターが得意な自分的に青天の霹靂級な出来事だったランブレッタ復活劇。そしてそのランブレッタを日本で展開するのがサイン・ハウスだという話には俄然興味が湧く。後編となる今回は、実際に日本で販売される予定のVスペシャルシリーズを細かく紹介していこう。(REPORT:大家伝)
サイン・ハウスが扱う新生ランブレッタ
モノコック化でライバルは心中穏やかじゃない!?
では新生ランブレッタの威信をかけたファーストモデルを見てみることにしよう。俄然興味が湧くのはかつてのライバルを意識したからか、ボディ基本骨格をスチール・モノコック形式としている点だ。これにより高い剛性と、ランブレッタならではの高級感も備えている。しかも決してヘビーウェイトとならないよう、鋼板の配置とデザインには相当な工夫が凝らされているという。
そして灯火類はすべてLEDを採用し、フロントウインカーはボディ・パネルへのビルトインタイプとなっている。リヤウインカーはリヤコンビネーションランプ内にインストールされ、美しいテール&フラッシャーを形成。ランブレッタ独自の世界観を構築している。
LCD液晶を配したダッシュボードにはレトロ感漂うスピードメーターが組み合わされ、ランブレッタのロゴが誇らしげに主張する。またブルートゥース・コネクティビティを備え、USBチャージャーも装備するなど、現代的テクノロジーを盛り込むことも忘れていない。その上さらに、キートップ部にはかつてイギリス仕様のレッグシールドに付けられていた"ライオンバッジ"まであしらわれ、ディープなマニアをも唸らせるしかけはサスガの一言。
オールドスクールなテイストも!
魅力あふれる3ラインナップで展開
今回発売されたΝewランブレッタには50/125/200という3つの排気量バリエーションが存在し、それぞれV50 Special/V125 Special/V200 Specialというネーミングとなっている。そしてフロントフェンダーが固定タイプ(Fix)と可動タイプ(Flex)の2バージョン用意され、全8色のボディカラーを組み合わせたラインナップで展開される。
V50 Specialは、空冷4サイクル49.5㏄エンジンを搭載したボトムエンドを担うモデル。上級機種と同等のボディワークと装備を持ちながら原付免許、あるいは普通自動車免許で運転可能。ユーロ4適合エンジンは静粛性に優れ、とてもクリーン。レトロな固定式フェンダー(Fix)モデルにマットグレーとオレンジ、モダンなフレックス(Flex)フェンダーモデルにはレッド、ブルー、ホワイト、ブラックの4色を揃える。 38万円のワンプライスで展開。
V125 Specialは、空冷4サイクル124.7㏄エンジンを搭載した中核モデル。往年のランブレッタを彷彿させるスタイルながら、電子制御燃料噴射システムの採用でユーロ4に適合しつつ10.2ps(7.5kw)を発揮。前後ディスクブレーキはコンバインドタイプ。FixフェンダーのボディカラーはV50 Specialと同様の2色。FlexフェンダーにはV50 Specialで採用の4色に加え、ブラウンを加えた合計5色を揃える。40万円のワンプライスで展開。
V200 Specialは、空冷4サイクル168.9㏄エンジンを搭載するハイエンドモデル。ユーロ4への適合はもちろん、豊かなトルクと伸びのあるパワーが身上。前後ディスクブレーキにはBOSCH製ABSシステムを採用し、安全面も抜かりなし。FixフェンダーモデルにはV200 Special専用色であるシルバーブルーを加えた3色構成とし、Flexフェンダーモデルはブルー、ホワイト、ブラック、ブラウンの4色を揃える。45万円のワンプライスで展開。
◎固定式フェンダーモデル(Fix type)
◎可動式フェンダーモデル(Flex type)
ランブレッタ用品にも期待大